流しの国語辞典「伊勢」編
釈日本記や仙覚律師の伊勢国の風土記には
神武天皇が天日別命(あまひわけのみこと)をし
て、伊勢津彦(いせつひこのみこと)を征服したと
き、国つ神の名をとって「伊勢」と名付けよと
いわれた。日本書紀通証によると山崎闇斎は
「伊勢は五十瀬(いつせ)なり、五十鈴川より出づ
る名なり」と解し、また和訓栞にも伊勢は
五十瀬の義なりともいえり、川瀬の多きよりの名
なるべし」とある。
鈴は瀬々を意味し、伊勢は磯でもあり、この国が
海に望んでいることから伊勢と名付けられたと
いう。
崇神天皇のとき、疫病が流行し、自身の徳が足り
ないと嘆いてたといわれている。
宮中だと神からもたらされる力が強過ぎると
天照大御神から授けられた八咫鏡を鎮座する
ふさわしい場所はどこかと日本各地を巡らせた。
崇神天皇の皇女、豊鋤入姫命(とよすきいりひめ
のみこと)に御霊は託され、その後、倭姫命
(やまとひめのみこと)に役目が引き継がれる。
巡った地は90年で26ヶ所にも及んだとされる。
(現在は60ヶ所以上あるとされている)
25ヶ所もの「元伊勢」が日本には存在する。
その26ヶ所目が「伊勢」。
ちなみに1ヶ所目は大神神社摂社の「檜原神社」
昨年の大晦日に檜原神社参拝し、今年に入って
から伊勢神宮への参拝も叶った。
10/3には岐阜県恵那市へ
恵那の名前は伊弉冉尊が御子を生んだ際に出た
胞衣(えな)(胎児を包んでいた膜や胎盤)を埋め
た山という意味で付けられたとされる。
恵那山の麓に位置する血洗池で、伊弉冉尊は
産穢を洗い清めたとされている。
血洗い神社にも参拝させていただけるとのことで
楽しみにしています。