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流しの国語辞典「一(壱)」編

数を数える時に使う算木という木を横向きに

置いた形から。意味は、数の最初であることから

「初め」、全体をまとめるので

「すべて、みな」という意味もある。

「壱」は、壺の中のものが発酵し、氣が壺の中に

満ちる状態から来たようで、満ち足りた壺を

一杯、あるいはひとつと数えたのでひとつの意味

として使われてきた。

「一つ」の語源は「ひとり」。互いを助け合い、

全てを分かち合って暮らした古の人たちは、

「人ひとり」を単位として、数を数えはじめた。

習字をしていた頃、師範が常に言っていたのが

「一」という漢字が一番難しいということ。

始まりがいかに大切であるかを学んでいた。

空手でも一番最初に習うのが挨拶の仕方。

「礼」

「一、空手は礼に始まり、礼に終わる」

人として生きる道を教えていただいた。

書道、空手道。

他にも花道、茶道、柔道、剣道。

日本には生きる道を教えてくれるものがたくさん

ある。神道もその一つ。

始まりであり、終わりでもある「一」

さらにこの漢字が好きになった。

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