氣づきの国語辞典「マタ」編
復→ 「十字路の左半分」の象形(「道を行く」の
意味)」と「ふっくらした酒ツボの象形と下向き
の足の象形」(「ひっくり返った酒壺を元に戻
す」の意味)から、「もとの道をかえる」、
「ふたたび」を意味する「復」という漢字ができ
た。
股→ 「切った肉」の象形と「手に木の杖を
持つ」象形から「胯(コ)」に通じ、「また」を意
味する「股」という漢字ができた。
又→ 「右手」の象形から、「右手」、「手」を意
味する「又」という漢字ができた後、転じて
「また」の意味も表すようになった。
この間の国語辞典で書いた穀物の起源。
古事記と同様、日本書紀にも描れているが少し
テイストが違うので紹介したい。
ウケモチというものが食べ物を身体の部分から取
り出したことにツクヨミ(月の神)が憤慨し、
ウケモチという女神を殺す。穀物を生み出す部位
や生じるものは『古事記』と少し違う。
ツクヨミはアマテラス(日の神)に命じられて
ウケモチのところに派遣されていたが、この女神
殺しに激怒したアマテラスはツクヨミとはもう同
じ天空には居たくないと言い出し、これが太陽と
月が交互に出現することの起源であると説かれて
いる。穀物起源の神話に日月分離の起源も重ねら
れているのが日本書紀の特徴の一つ。