氣づきの国語辞典「マイ」編
毎→ 「髪飾りをつけて結髪する婦人の象形」で常
に女性は髪の手入れが必要なことから「つねに」
を意味する「毎」という漢字ができた。
また、女性が祖先を祭る儀式に着飾っている様子
を表した象形文字ともいわれ、「每(いそしみて)
朝夕に入りて諫めよ」【大盂鼎(だいうてい)】と
あり、金文の時代(殷や周の時代)には、女性が
祭祀で「いそしむ」という意味で使われていた。
※「毎」は「每」の略字。
舞→ 「人が装飾のある袖をつけて舞う」象形か
ら、「まう」、「おどる」、「飛びまわる」を意
味する「舞」という漢字ができた。
元々は「無」という漢字だったが、「無い」とい
う意味で使われだしたために舞うときの足の形で
ある「舛(せん)」を加えて「舞」の文字ができ
たとされる。漢字って面白い。
神事において神に奉納するため奏される歌舞が
神楽。
ヒノカミ神楽が登場することから鬼滅の刃でもお
馴染みとなっている。
平安中期に様式が完成したとされ、約90首の神
楽歌が存在するといわれる。
「かぐら」の語源は「神座」(かむくら・かみく
ら)が転じたとされ、神座は「神の宿るところ」
「招魂・鎮魂を行う場所」を意味し、神座に神々
を降ろし、巫・巫女が人々の穢れを祓ったり、神
懸かりして人々と交流するなど神人一体の宴の場
であり、そこでの歌舞が神楽と呼ばれるようにな
ったとされる。
古事記・日本書紀の岩戸隠れの段でアメノウズメ
が神懸りして舞った舞いが神楽の起源だといわれ
る。また、宮中で行われる御神楽(みかぐら)
と、民間で行われる里神楽(さとかぐら)に分け
られる。