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何もしない心地いい時間

自分の名前なんて聞き慣れている。だけどね、好きな人に自分の名を呼ばれるほど心地よいものはない。

こんな言葉にハッとする。言われればその通りだと思う。でも「だから何?」と言われるかもしれない。
私もこの言葉から何かの法則を導き出せるのか?と疑問を持ちながら書いている。

結果は・・・法則は導き出せない。

でもそれもいいと思っている。この言葉を聞いて心地いい気持ちになったことは事実だ。
だからそれだけでいいと思っている。

思えば、言葉(情報)から何か得ようといつも考えていた。いや言葉だけじゃない、すべてに結果を求めていた。

今、得られたものがあるとすれば、その時の感情だった。「好きな人に自分の名を呼ばれるほど心地よいものはない」と読んで、穏やかな心地よい自分を感じている。

そんなほっとする隙間が必要だったのか、と気づく。モノも思考もぎゅうぎゅうに詰め込むと、いつか器は壊れる。今までそのぎゅうぎゅうする音にも気づかなかった。

そんな時は誰も近づかない。他人にはわかっていたかもしれない。

少し、ほっとする隙間をつくろう。
パソコンの電源を切って、机の上にはノートとシャーペンだけを置く。書こうとする材料も探さない。何もしない。

何もしない1時間は心地いい場所になった。


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