使いきれないもの
僕はシャーペンを使っている。
メモはボールペンでサッと書きているが、少し長めの文章はシャープペンシルで書く。
ところが、いつも困り疑問に思うのが、芯を最後まで使いきれないこと。
どうしても最後の1センチが書きづらい。手に伝わる感覚が鈍くなり、並べた字もヘタクソに見えてしまう。だから勿体無いけど残りを捨てて新しい芯を使っている。
「イライラは自分だけじゃないだろう」と穿った期待で、「シャーペンの芯 もったいない」とネットを検索すれば、
「シャーペンの残り芯もったいなくないですか」とか、「使い切れないシャープペンの芯」などのタイトルを発見した。
やはり、私だけじゃなかった。ちょっと変な安心。
その中で、「シャーペンの芯を最後まで使い切る方法はあるのか」を選んでみた。
「シャープペンの芯が残りわずかになると「常に尖った芯」になってくれない。1cmくらいだときちんと抑えがきかず書いた字がだんだん太くなる」
そうか、後半字がヘタクソに思うのは太くなるせいなのかと原因が分かった。しかも太くなるのは抑えがきかないからという。
「常に尖った芯」という言葉も新鮮だった。
そして、「シャー芯の残り1cmは使い切れるのか」を続けて読んだ。
色々と調べていると、少し高めだが悩みを解決しようとするシャーペンはあった。でもその効果と評価は分かれる。
結論から言ってシャープペンの芯を最後まで使い切る方法はなさそうです、という。
まあ、そうだろうなと諦めたが、ついでにその他の「使い切れないもの」を探してみた。
ステックのり、消しゴム、瞬間接着剤など、今机に向かっているから文具系が多いかもしれない。
使い切るまでに、使えなくなったカラーマーカーやサインペンもある。
その他になにがあるか?
女性ならリップやアロマ、アイシャドーなどが使い切れない様だ。
賞味期限や好み違いで使い切れないものもあるという。調味料やドレッシングが残る確率が大きいそうだ。
使うために作られたのに、使わずに捨てられたものがどれだけあるだろう。
シャーペンの芯のように「使いきれないもの」は、今後の商品開発で「使いきれるもの」に変わることを期待したい。
でも多くは、「使い切れない」ではなく、
「使い切ろうと思わないもの」だ。
調味料やドレッシングのように、賞味期限切れや好みの違いで使い切らず捨ててしまう。
日本には「もったいない」という言葉がある。
ケニアの女性環境保護活動家、ワンガり・マータイさんも「MOTTAINAI」という言葉に感銘を受け、「MOTTAINAI」キャンペーンを展開した。
環境を声高に叫ぶなら、まずあるものを使い切ることから始めてはいかがなものか。
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