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「新しい市場」はすぐ隣にある

ある勉強会で地元企業の紹介ビデオを拝見させていただきました。
以前テレビで放映されたものらしい。

車の鈑金修理を行う会社の模様を伝えていました。
修理内容や費用が素人ではわかりづらい業界の中で、お客さんにわかりやすく、しかも安く修理できることが売り物です。

その中でおもしろいことが発見できました。

通常、車の修理は「しなければならない車、お客さん」です。
事故などで相当の損害を受け、直さざるを得ないお客さんです。

ところが、その他のお客さんが集まり始めたのです。

ちょっとしたキズやヘコミなど気にしなければそれで済むものがあります。
高いお金をかけて直そうとしないキズがあります。
そんなキズの修理が集まりだしたのです。

わかりやすく安価な料金設定が「今すぐ顧客」だけでなく、キズを気にしない「そのうち顧客」を掴みはじめました。
ちょっとしたキズをほったらかしにしているお客さんが集まりました。


「新しい市場」が生まれました。

 
わかりやすく、安価な修理内容は「今すぐ顧客」に向けたものでした。
ところが別のお客さんも反応し始めたのです。

 
「自社の、私のお客さんはこういう業界、こういう人」

仕事が長くなればなるほど、そう思いがちです。
でも、すぐ隣で眠っているお客さんがいるようです。

何ががきっかけでそのお客さんは目を覚まします。
目覚めているお客さんと向かう会うのも大切ですが、傍らで眠っているお客さんを起こすアイデアも必要ですね。


「新しい市場」はすぐ隣りにあります。

同じようなことが他業界でも起こっています。

例えば、近年店舗数を拡大している「もみほぐし」をテーマにした
リラクゼーションサロンがあります。従来の接骨院、整体、アロマセラピー、エステ、などとは内容を異にした業態です。

今までの業界の中で埋もれていたお客さんの目を覚ましました。


その内容を「月刊 近代中小企業」で
「固定客の外輪に眠る 巨大素人マーケットを探る」
という記事でまとめています。一度ご覧下さい。

「固定客の外輪に眠る 巨大素人マーケットを探る」
http://kizukim.sakura.ne.jp/newmak.pdf


他業界の変化を自社の業界に取り入れるヒントを探って下さい。

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