パフォーマンスの行方が心に支配される
パフォーマンスの行方が心に支配される
これはどういう意味だろうか。
顧客体験コミュニティで取り上げているテーマは、「何をするのか」「どんな心でするのか」の二つです。
「何を」は、仕事における顧客を主語にした顧客満足
「どんな心で」は、自分の心に対処するライフスキル
二つのテーマを扱っていますが、その関係を考えると、同等と言えず、どうやら「パフォーマンス」(行動)は心に支配されている気がします。
イライラは自分の行動を制限します。楽しくなれば活動的になります。
もちろんイライラしていても、目の前の仕事(work)に集中することで落ち着いた気持ちを取り戻すことが出来ます。行動から心を変える方法です。これもひとつのスキルです。
でも多くの悩みは、行動が心の影響を強く受けることです。
同僚の成功話を聞いたとき、どんな気持ちになりましたか?
参考にして自分も行動を起こしましたか?
多くの場合、感情が先に走ります。それもマイナスの感情です。
羨む、嫉妬する、「あいつは運がよかった」と相手を認めない、すぐに自分と比べてしまう、相手に対して劣等感を持つ、「それでも」と相手の劣る部分を探す、「自分もこうやれば出来る」と注目されたい、
「いくら稼いだのか」と勘ぐる(事業家の場合)
こんな感情がありませんでしたか?
無ければ大丈夫。
でも私にはありました。
そんなとき、どうしたか?
自分の感情を素直に認めました。
「ああ、また思ってる」と認めて、それ以上考えない。劣等感も罪悪感も持たない。「自分にはこんな心のくせがある」とあることだけを認めます。
そして、ただ一緒に成功を祝う、ほめる、喜ぶ、楽しむ・・・
最初はポーズでも、何回か経験すると本当にその場が楽しくなります。そして相手との関係性もよくなります。互いに信頼できる関係になります。
羨む、嫉妬するなどマイナスの感情に集中しても、相手は変わることはありません。自分が苦しむだけです。
だから、「自分にはまだこんな心のくせがあるんだ」と気づいて忘れます。これが、ひとつの「自分の心に対処するライフスキル」です。
そうすると、もう行動が心に支配されることはありません。
今度は、認知の脳を使って冷静に同僚の成功を分析します。そして、成功要因を自分の行動に活かす、真似ることが出来ます。
でも、このとき注意すべきことは、相手の成功の主因が相手の独特の強みであった場合、それを真似しようと思わないことです。自分にその強みが無いと分かったら、別の方法を探すことです。
それでもこうなれば、もう心の支配を離れて前を向いた行動を起こしています。「自分は何をすべきか」という、もうひとつのテーマに向けて進んでいます。
「何をすべきか」「どんな心で」、このどちらも重要です。
そして「行動は心に支配されやすい」、これも覚えておく必要があります。
ライフスキル脳で処理しないと、認知脳ですべきことが出来ない
こう思えば少し動きやすくなります。
そのためのトレーニングに利用してください。