赤塚不二夫の「これでいいのだ」
赤塚不二夫氏の告別式、タモリさんの弔辞です。
その中でこんな言葉がありました。
見事な弔辞でした。これを白紙のメモで話したそうです。
他人と比べて自分を追い詰めてもなるようにしかならない。だから苦しくなったら、美味しいものを食べてる姿を想像して自分から笑顔をつくる。その笑顔は誰に向けたものでもなく、自分を楽しませるものだ。
自分より優れていようが劣っていようが、目の前の人の話を聴いてみる。尊敬(リスペクト)ではなく尊重することが大切だ。合わない人がいれば適度の距離を置いて相手の縄張りを無理に侵さない。世の中の三割の人は私と合わないと分かっている。
人との出会いも仕事への情熱も不思議だ。勝手に誰かと居たいと思い、頼まれもしないのにやりたいことを探して頑張ろうとする。この世に生まれたからには何かしなければ、と信じ込んでいる。
でも不思議は不思議として楽しむ。あの世(スピリチュアル世界)に助けを求めずこの世を楽しむ。
「これでいいのだ」
生きる目的を探すことも必要。でも、今は生きたい理由があるだけで幸せだ。
こんなことに気づいたら、「なれない自分」「だらしない自分」を認めてあげること。明らかにしてあきらめること。きっと周りにいる他人も同じような気持ちでいる。そうでないとしたらその人は自分と合わないということだ。
軽やかに暮らすとは、何も感じない、考えないことではない。泣いて恨んで失望して笑って、それでも軽やかに歩くということだと思う。