「私は楽しく仕事をしたいだけ」この言葉よく聞きますが・・・
仕事現場で働く人から、こんな言葉がよく聞かれます。
「私は、ただ楽しく仕事をしたいだけ」
「そのために職場の良くないところは言っていきたい」
「言ってもダメではいけない」
「言わなきゃ何もかわらない」
・・・・・・・
確かにそうです。
間違っていません。
でもこんな言葉はどの職場でも聞こえてくる言葉です。
そしていつまでも絶えることのない意見です。
職場が楽しくない原因は何なのか?
「職場の雰囲気が悪い」
「言われたことはわかるが、言い方が嫌だ」
「言いたいことが言えない雰囲気がある」
・・・・・
これもうなづけます。
「だからみんなで話し合って」・・・・となります。
そして話し合いの機会を作り、緊張の中
「こうして欲しい」「ああして欲しい」と意見を出し合います。
歳も重ねた大人の集まりですから、「わかりました」「直します」と
一定の理解は得られます。
でも、その話し合いの集まりが終われば
今度はあちこちで、二人三人と仲のいい仲間でひそひそ話が続きます。
スッキリとした状態はなかなか得られません。
私は、「楽しく仕事をしたい」という考えを否定しません。
でも、そのために他人を変えようとするのは無理があるように思います。
楽しく仕事をするために、仕事のやり方を変えるのは可能です。
それぞれの行動を変えるのは必要なことです。
でもそれぞれの考えや気持ち、性格までに踏み込むのは
ちょっと無理があります。
ではどうしたいいのでしょう。
私は、「ただ仕事は楽しい」「楽しいな」と思うようにしています。
その根拠はありません。
そして、やるべき仕事を行動として淡々と行うのみです。
周囲の環境や他人を変えることで、「楽しさ」を求めても
中々前に進むことはできません。
そしていつの間にかストレスがたまり職場が嫌になります。
根拠のない「楽しいな」は、不思議と他人に伝染します。
笑顔は隣の人の笑顔をつくり、やさしい丁寧な言葉は、
別の人にも伝播します。
根拠のない「楽しい」でも、今を楽しんだ方がいい。
そして、あれもこれもやらなきゃと行動をがんじがらめにしない。
100%ではなく、80%に行動を留め余裕を作る。
「やること」と同時に、「やらないこと」も決める。
時には、愚痴を言ったり弱音を吐く自分や他人を許す。
そんな 「しなやかな強さ」 が職場に必要なのでは。
強く吹く風は、柳の木のようにしなって逃がす。
風から逃げるのではなく、風を逃がす。
風はそのうちおさまります。
気づきで仕事を変えます。
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