その仕事をいつやるか、を考える
売り手としていくら考えても気づかないことがあります。
「そんなことで」と思うような対応で、お客さんは感動します。
そんな、私に起こった事例です。
居間の照明がとうとう壊れてしまいました。
頼んだ照明器具の取り付けに今日来てもらいました。
でも実は最初の印象はあまりよくなかったのです。
何時きてくれるのかの質問に「朝の9時から1時の間です」との返事です。
その間じっと待っていなければいけません。
仕方ないとはいえちょっと不満でした。
そんな朝電話が入り、朝一番で伺うとの連絡です。
男性2名のコンビで手際よく作業が進みます。
作業が終わり、取り付け担当の方から渡されたのはハガキアンケートです。
「私たちの作業についてアンケートをお願いします
このハガキを書いて送ってください」とのことでした。
「なかなかやるもんだな」 第一段階の感心です。
そしてもっと驚くことが起きました。
作業の方が帰った10分後に電話が掛かって来ました。
「○○○電機です。本日はありがとうございました。
伺った担当者はいかがだったでしょうか。何かありましたらお教えください。今後ともよろしくお願いします。」
すごいです!
商品の良し悪し、担当者さんの態度よりも、この電話の素早さ、タイミングに感動しました。
お客さんに喜んでもうらチャンスはいくつかあります。
でもタイミングを外すと効果が下がります。
電話が明日であれば少し様子が違います。こんなに感動しないでしょう。
担当の方が作業終了の連絡をその都度入れているのでしょう。それを上手く活かしています。今起こったばかりのことだからいいのです。
同じことをやるとしても「いつ行うか」でこうも違う。
改めて自分の感情、人の受ける印象のおもしろさに気づきました。
セミナーや研修で大切なことは、知り得た知識や知恵を現状の仕事や生き方に活かすことです。しかし、現実は学びの時間だけで終わり継続的な経験を積み上げることは出来ません。そんな課題を解決するためにこのコミュニティを立ち上げました。
テーマは、「何を」「どんな心で」。「何を」は、仕事における顧客を主語にした顧客満足、「どんな心で」は、自分の心に対処するライフスキル。
コミュニティでは、この2つのテーマを追求します。
そして、顧客体験コミュニティが本になりました。
引き算ではなく、足し算で「なりたい自分」を作り上げる
「顧客体験コミュニティ」を疑似体験していただくための作品です。
このコミュニティでは、知識を得て、心の状態の変化を体感し、実践して思考し、その時の体感や実践をメンバーと共有することを目的としています。