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すべてが曖昧で、分かった顔をしている

「不要不急の外出を減らしてください」とお願い(?)、要求されている。私たちはどう反応したらいいのだろうか?

政府もワイドショーのアナウンサーも言っている。
もちろん、伝えていることに異論はない。
でも、「不要不急って、たとえば何?」、「どうすればいいの?」って聞かれた時、「何がいけないの?」と質問された時、明確に答えることが出来るのだろうか?

それは「自分で考えて・・・」で済ませてしまうような気がする。
もちろん、基本は「自分で考える」べきだと思う。
自分で判断すべきだと思う。個人の生活の中で様々な違いがあるからだ。

でもすべての人に不要不急をお願いするとしたら、何らかの指針みたいなものは示すべきだと思う。「こんな工夫をしたら不要不急を減らす出来る」というヒントを与えるべきだと思う。

リモートワークは都会のホワイトカラーの話で地方では実際どうだろうか・・・?

例えば・・・
「買い物は必要だが、スーパーに行く頻度を週3回を2回にする」

そのためにはどうするか?

きゅうりの1パックを3本から5本入りのモノに変える。
買い手だけでなく、売り手もそういう売り方を提供する。

どうでもいいことのように思えるかもしれない。
でもこういう積み重ねが大きいと思う。

「不要不急」という曖昧な言葉を具体的な行動に繋げるべきだと思う。


曖昧な言葉といえば、「感染抑止と経済の両立」という言葉もそうだ。

唱える言葉は間違っていない。
でも、「経済」って何?と聞かれてどう答える?

旅行業界のすそ野の広さも分かる。でも旅行業界だけが経済じゃない。社会じゃない。今の経済=旅行業界になっている。

そんな疑問を誰も発しない。私だけだろうか?

「いま守ろうとしてる経済って何ですか?」と聞きたくなる。
「旅行業界を守ることで得られる経済効果の規模はいくら?」
「インとリターンのバランスは、その効率は?」
「他の業界にはどういう救済をしているの?」

マスコミの伝え方の力量の無さもある。だから数字もはっきりしないし、「経済」の中身もよく分からない。

「すべてが曖昧で、分かった顔をしている」

曖昧にする理由は・・・
誰もが、それはおかしいと思っている。
でも直せば今の生活が壊れる・・・
だから、すべてを曖昧にして嵐の通り過ぎるのを待っている。

そして、「感染抑止と経済の両立のために」ときれいに言葉をまとめる。
でも誰もその中身をわかっていない。
誰にも反論できない言葉で済ませている。

批判を恐れずに言えば、GOTOキャンペーンは業界を弱体化させる要素があると思う。値下げは一番安易な方法で、カンフル剤になるが多用は身体を蝕んでいく。だから、カンフル剤を打ちながらきゅうりの1パックの中身を増やすような次の時代に向かう戦術が必要だ。

みんなが頑張っているときにそんな屁理屈言っても、と批判されるだろう。でも、そんな曖昧な言葉がとても気になる。



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