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相手を追い詰めてはいけない

先日、職場である方が突然やめました。

先輩から仕事のやり方を注意され、カッとなって「もうやめます」と言って
その場を去っていきました。

日頃からお客さんに対する態度も悪く
仕事も中途半端でとても一人前とは言えませんでした。

突然やめたことを聞き、周りの反応は
「ああ、やっぱり・・・」と冷ややかなものです。
むしろ「明日からどうするの?」と
自分たちの仕事の負担が増すことに不満が出てきます。

やめたのは40代の男性です。

どこにでもあるような職場の問題です。
でもちょっと深く考えてみました。
この問題はどこにあるのか?

仕事をなおざりにしていた本人も間違っています。
生活のことがあるにしても、仕事に必要な能力が劣っている、
自分に合っていないと思ったなら、こうなる前に職を変えることも必要でしょう。

一緒に働いている同僚のストレスも相当なものでしょう。
同じ時給で彼は自分の3分の1の働きです。
コミュニケーションも十分とれずイライラしていました。
だから「もうやめる」と聞いた時、ホッとしたものです。

でもどこか後味の悪さが残ったのも事実です。

やめた直接の原因は些細なものです。
ちょっとした仕事の手順の間違いです。
本人も注意はしていたでしょう。
決して意に介さないというわけではありません。
でもその間違いが今まで何度もありました。
だから、やめる直接の原因を作った同僚も思わず言葉を荒げました。

彼は深夜の業務を主にしていました。
その時間は働く人もおらず、お店も彼の働きぶりを知っていましたが、
「やめてくれ」とは言えない状態でした。

本人も同僚のスタッフも追い詰められていました。


どんなに努力をしても職場に合わない人はいます。

教えてスキルアップすることは大切です。
でも無理なものは無理なんです。
短期間頑張る「無茶」は続きますが、長く続く「無理」は、やがて身体と心を蝕みます。

人がいない、その人の能力がおぼつかないなど
様々な事情があるにせよ、やってはいけないこと

それは、人を追い詰めない

これは人を雇う側に責任があります。
雇う側が考えなければいけないことです。
本人と周囲の人を追い詰める前にやめてもらうべきでした。


仕事だけでなくプライベートでも言えることです。

相手にウソを言わせるまでに追い詰めない
悪事をさせるまでに追い詰めない

人との関わりを想う時
自分の言葉や行動が相手を追い詰めていないか
ちょっと考えたいものです。

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