community letter 211001
顧客体験コミュニティは、仕事を変える気づきと自分を変える気づきの積み重ねを目的としています。自分の顧客体験から仕事に活かす気づきを見つけ、自分の感情を見つめることで心のくせや無意識な意味づけに気づきます。
仕事に生かす気づきは認知脳で、自分の感情に気づくのはライフスキル脳の役割です。この両方を高めていこうとするのが、コミュニティの目的です。
そして、それぞれの気づきを実践に移します。実践して新たな気づきを見つけ、また実践して、螺旋階段を昇るように自分の人生の質を高めていきます。知識を得て実践し、その内容をコミュニティで共有し、さらに高みを目指します。様々な視点が交わり新たな発見が生まれます。
知識を得るための方法が、「顧客を主語にした実践ガイドセミナー」であり、「自分の心に対処するライフスキルワークセミナー」です。コミュニティでは両方のセミナーテキストをご用意して解説を加えていきます。演習で集めた顧客体験や自分の心のくせ、そして行動した内容はそのままコミュニティで共有され、メンバー相互で継続的に利用できます。
またコミュニティに加入しなくても、単独の「顧客を主語にした実践ガイドセミナー」や、「自分の心に対処するライフスキルワークセミナー」もご用意しています。まずは十人程度の少人数でご利用ください。
さて、9月も様々な仕事を変える気づきや自分を変える気づきをご紹介しました。
その中で二つの事例を再度取り上げてみます。
210922 【仕事を変える気づき】ダスターの色をどうするか?
https://community.camp-fire.jp/projects/398916/activities/309447
スターバックスのダスターの色分け事例を取り上げました。
6色あり、2時間ごとに交換・洗浄殺菌しています。それぞれの使用場所や用途によって各色数枚用意され、どこで何色のダスターを使用するのかきっちり決められています。
これで、床を拭いた汚いダスターでテーブルを拭くこともありません。出来なくなります。
ダスターをテーブルと床で分けているか、見ているお客様はしっかり見ています。「嫌だ」「不満だ」と口には出しませんが、「満足していない」状態です。そしてお客様は、そっと店を離れていきます。
そして、白とピンク、この区別をしていなかったら、豆乳の商品を注文された方が乳にアレルギーを持っていたときに、牛乳が付いているダスターを使って乳成分が豆乳の入ったコップについてしまう恐れがあります。これはとても大切なことです。
人は誰でも間違います。
精神論や正義感に依存しない、間違いをさせない仕組みをつくる。
システムの導入です。
ダスターの色分けは、お店や会社、働くスタッフを守るシステムのひとつです。
システム導入なんて大袈裟なことでなく、色を変えるというのがヒントです。
そして、色を変えることでスタッフのミスを防ぐこともできます。「なぜこんなことをしたんだ」とミスを責める前に、出来ない仕組みをつくることは実はとても大切なことです。
これは、210708【成功事例】廊下に置いた折り鶴の効果 でも書いています。
210708【成功事例】廊下に置いた折り鶴の効果
https://community.camp-fire.jp/projects/398916/activities/286917
子供達が鶴を折って廊下の中央に並べたそうです。そうすると多くの子供達が廊下を走ることができなくなりました。
不思議ですね。今までさんざん先生から「廊下を走らない!」と注意されていたのに折り鶴を置いただけで廊下を走る子供が減ったのです。鶴を踏んでまで走ることを躊躇したのでしょう。
「悪いことをできない状況を作る」
「間違いをできない状況を作る」
こんなことも必要です。
210918 【ライフスキル】
自分の見ている世界だけでなく、周りの人たちの視野にまで気づく
https://community.camp-fire.jp/projects/398916/activities/308338
私の「気づき」は、自分の見ている世界から発見できます。他人が気づかないのは、その才能や研鑽が不足しているのではなく見ている世界が違うためです。
見えている世界が違うためです。
「この人は、今何を見ているか」
「この人に、この世界はどう映っているのか」
これを新しい行動として加えます。
これがひとつのライフスキルになります。
1カ月この行動を続けて気づいたことを書き残しておきます。
どうでしょう? 相手に対する見方が変わるかもしれません。
改めて自分の見ていた世界の狭さに気づくこともあるかもしれません。
それが相手への理解に進むこともあります。
無駄な衝突を防ぐこともできます。
意識して起こした行動と、その時の気づきを書き留めておくことはとても大切です。
ぜひ試してください。
起こした行動はやがて習慣になります。
そして、その気づきをコミュニティで共有してください。
誰かの感想から新たな気づきを得ることができます。