215系の今後
3月13日をもって、185系は特急踊り子の定期運用終了、湘南ライナーの廃止に伴い、40年近く走り続けた車両に一つの区切りをつける形となる。
上記に限らず、ムーンライトながら、はまかいじ等の運用にも使用され、正に国鉄時代の名車と呼べる活躍をしてきた。
185系は定期運用終了後も、臨時列車として運転されることが決まっているため、今後も走行する姿が見られるだろう。
一方で、215系も湘南ライナー廃止に伴い運用終了される。
本車両は、元々は利用客の着席サービス提供を目的として製造され、湘南ライナー、臨時快速ビューやまなし号の他に快速アクティーの運用や湘南新宿ラインにも使用されていた。
しかし、2階建て・片側ドアを採用したことが裏目に出て、停車駅での乗降に時間がかかり問題化したことから、撤退せざるを得なくなった経緯がある。
既にビューやまなし号は廃止され、湘南ライナーも廃止されることから、活躍の場がなくなった状態になってしまった。ビューやまなし号にお世話になった私にとっては、今後の展開が気になるが、ネットでは中央・総武緩行線に導入されるのではないかという噂が立っている。
上記は、JR東の労働組合の資料を要点絞ってまとめたものだが、215系が再び活躍する姿を見られることは喜ばしいことであるものの、現実的に実現は難しいと思われる。
そもそも、215系は乗降時間が掛かり、遅延してしまうことが過去の経験としてあり、通勤ラッシュの時間帯に大多数の乗客を乗せるのは適切ではない。
仮に、中央・総武緩行線に導入した場合でも、どういった運用形態になるのか?
通常の各駅停車種別では困難が生じ、特急種別ではグリーン車以外の座席は方向転換や背もたれの調節が不可能なため、ライナー形式での運用が必然的に求められるが、現在JR東日本ではライナーから特急へと変更を実施している中で、特段の事情がない限りその流れに逆行することは考えられない。
他に215系の特長を活かした運用があればいいが、思いつくものはない。
やはり廃車される可能性が高いだろう...
いずれにしても、出番は決して多くはない中で、長らく東海道線内で活躍した車両には変わりなく、感謝の言葉をかけたい。
今まで本当にありがとう。お疲れさまでした。
(写真:小淵沢駅でスマホ撮影。)