明確な目的は、組織をまとめる。 少年ラグビーチームの実話。
ある少年ラグビーチームの方とお話をする機会があり、とても良いことを聞くことができたので、皆さんにお知らせ・・・。
数年前のこと、その方が携わっている少年ラグビーチーム(小学生~中学生)で、ラグビーブームの影響もあって、部員が増えたときのことです。
部員が増えると親も増える、当然のことです。
親が増えることで起こったことは、色々とチーム運営や指導方針などに口を出してくる親が増えたことでした。
そしてチーム内に様々なトラブルがおこったそうです。
どこにでもある、よく聞く話です。
チームは伝統もあり、全国大会にも出た経験もあります。
そんなチームですから、口を出してくる親の言うことを「はいそうですか」と聞くわけでもありませんが、チーム全体の雰囲気や、子供たちのチームワークや士気に影響することをとても危惧されたそうです。
そこでどんな対策をとられたのか聞いてみると。
さすが、伝統あるチーム。
あっさりと片付けたそうです。
チームが存在する意味や価値について、全員に問うたとのことです。
チームが存在する目的は、人間教育であり、その目的にたどり着くために「ラグビー」という競技を選んだというシンプルなことでした。
ラグビーは競技ですので、勝敗があります。
勝敗があるからには「勝つ」ために鍛錬する。
「鍛錬する」、「勝利する」から目標は全国大会優勝です。
そして「鍛錬する」なかで仲間を思う気持ちや相手をリスペクトするなどといった、具体的な人間の理想像をイメージして、そこに近づいていくのです。
だいたい口出しする親は、そいうった背景を知らないものでした。
そのチームは、目的をこう表現したのです。
「さすが、○○クラブの人」と呼ばれるような行動をとろう。
もちろん、親も一緒にです。
親は子供のお手本ですからね。
すぐにチームは一つにまとまり、現在も全国に名前を轟かせています。
少年ラグビーの関係者の方でしたら、一度は名前を聞いているのではないでしょうか。
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