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【練習編-前編】こんなに違うん?アメリカと日本のラグビー

どうもこんにちは〜
お久しぶりです。おおたけです。

前回更新から2ヶ月余り。

かなり遅くなってしまいましたが授業の目処も立ちました。

練習編書いていきたいと思います!長くなってしまうので、

今回は練習の開始前から練習の前半まで。

主に練習のやり方=形式について触れていきます。

・集合前

・集合

・ウォームアップ

・スキル練習

・まとめ

の順に書いていきます。
スタンスは自分がUWとサラセンズの練習しか知らないので、アメリカに関しては体験ベースに。日本はある程度一般化した状態で書いていきます!



・1日の練習

一回分の練習はこんな感じ。大抵前日の夜までに練習メニューが送られてきます。

それでは1日の練習の流れに沿いながら見ていきましょう。


〜〜7:00開始の場合〜〜

・6:30頃(練習開始30分前)、選手やコーチがグラウンドに現れ始める

練習の30~45分前くらいから徐々に集まり始めます。
練習場にやってきて、仲間に会うと

「Hey, 〇〇〜〜」

「what’s up, man?」

「How’s it going?, bro」

などの挨拶と共に、ハグや握手が交わされます。
中には全員とハグするような人の良いやつもいます。

おもいおもいにその場で着替える。

シアトルは特に車社会であり車で移動するのが一般的。故に街中を歩くことも少ないので、そのまま家に帰宅できるがゆえ、練習着を着て登場する人も多いです。

日本だと「サンダルはグラウンドや相手に失礼」などとの理由で履かないところがほとんどですが、こちらではそのようなことはありません。

また法律が違うのか、車をサンダルで運転している人も多く、サンダルで現れる人も多いです

・ストレッチなど

後ほど述べますが、チームの皆で座ったり、寝っ転がったりしてストレッチをする(=静的ストレッチ)のは練習後のみ練習前はダイナミックウォームアップ(=動的ストレッチ)なので、各自伸ばしたいところのある人はこの時間で伸ばしておきます。

・この間、コーチはボールを出したり、空気を入れたりするなど用具を準備

これも後ほど詳しく述べますが、マネージャーという制度がない分、コーチは用具などの雑務もこなします。

また、皆基本的に練習の時間が厳格に決められているため、その時間内で何をやるかがはっきりしています。だからこそ、この時間にコーチ陣で練習内容をまとめている姿も見受けられます。


・6:40(練習開始20分前)、用意できた人からタッチフット

20分くらい前になるとどこからともなく

「Let's go touch」などといった声がかかり始めます。

この時間のタッチフットはかなり遊び感覚で、背面投げやキックパスなど自由にプレー。ミスもよく起きます。

・一方で個人練習に使いたい人は個人練習を行う。

キッカーやスクラムハーフは、コンバージョンやボックスキックなどを行なっていたりします。

※ちなみにシーズン中だとこの時間はUNIT(FWとBK)に分かれて練習することが多いです。FWはスクラム、ラインアウト、BKはサインプレーなど


・7:00(練習開始時刻)、コーチから集合の合図

練習開始時刻になるとコーチから集合の合図がかかります。

・リーダー陣などは「Bring it in, boys」などと声をかけ、皆で一つの輪を作り肩を組む

コーチから簡単に今日の練習の目的発表

・その後リーダー陣から何のためにするのか、何に気をつけるのかなど

が共有されます。

集まる→コーチからの言葉→監督からの言葉という流れは日本と同じと言えるかもしれません。

・ちなみに先輩や後輩といった関係性が重要な日本では、

監督のできるだけ近くに集まりますよね。

結果極端になると、このような形になったりしますよね。

高校ラグビーでいうと3年生が前の方1年生が後ろの方であることが多いのではないでしょうか。

しかし、そういった上下関係のないアメリカでは、皆が目に見える形で集まります。こういったところにも平等の概念が現れているのは非常に興味深いところではないでしょうか

・7:05 ウォームアップ開始


まず5、6人で一列になり5メートルくらいの間隔で

・腿上げ、

・キックバック

・キャリオカ

・肩回し

などの全身をまんべんなく動かせるよう各種目を行なっていきます

サッカーでよく行うブラジリアン体操をイメージしてもらえるとわかりやすいかと。

最大のポイントは、体を動かしながらのアップであるということ。

日本ではまず初めに準備体操をすることも多いですが、アメリカではそのような準備体操=整理運動は練習後にやるものであり、

練習前は動的ストレッチ=ダイナミックウォームアップをすると明確に区別されていること。

効果が違うのはわかりますが、なぜそうなったのか理由はわかりません。


・7:15 スキル練習

サラセンズの場合は特に人数が多いこと(常に50人以上、多いと80人ほど)もあり、3つのdrillを作り、分かれて練習を行います

これは能力別ということではなく、単純に3つに分け、時間ごとにそれぞれの練習メニューに移り、効率化をはかっています。

例えばこの日なら

グループ1、グループ2、グループ3があり、

ドリルAではハンドリングドリルB7:6のゲームドリルCフィットネス。

グループ1Aでハンドリンググループ2Bでゲームグループ3Cでフィットネスを行なった後、

次に動いて、グループ1はBへ、グループ2はCへ、グループ3はAへというようにローテーションしていきます。

だいたい一つ10分くらいで次の種目に移っていくことになります。

アメリカでは部活レベルでも、クラブチームレベルでも何人もコーチがいるのが当たり前。

だからこのようにグランドの各所に分かれて練習を行うこともできるのです。


7:45〜8:00 ユニット

この日はプレシーズンということもあり、ユニットはこの時間に。

チーム練習に移る前の練習として行われました。

フォワードはスクラムやラインアウトの練習がほとんど。

スクラムの練習では姿勢→1対1→2対1→3対3→縦3対3(PR,HO,LO対PR,LO,FL)→8対8といったように見ているだけになる人が生まれないような練習を組まれるのも特徴的です。

姿勢でも1人の上に誰かが様々な姿勢で乗り、体幹を鍛えるなどバリエーションは豊富。

ただ日本と違う点は、細部までこだわらないこと。

スクラムマシーンを使って組み込む時も、当たる瞬間が同時であるか気にするものの、膝の高さ、呼吸の使い方、合わせ方などまでは気にしないし、肩が外れないように小股で動くなどといった概念もありません。


まとめ

前半編はここまで。練習後半や諸々の事情、違い、などは後編で書いていきます。

日本と違う点は、大きく分けると

・クラブチームや大学レベルでも練習の内容が細かく決まっている点

・3グループに分かれるなど効率化が進んでいる点

流れがしっかりある点

(タッチフット=遊び→ウォームアップ→個人スキル→ユニットスキル→チーム)

などがあげられるのではないでしょうか。


また挨拶がフレンドリーなことや、全員とハグする奴がいるところアメリカらしいところだと思います。



留学生活の忙しさをいいわけに、あまり更新できずにいましたが、ここからは細かく分けてたくさん更新していこうと思います。

懲りずにお付き合いください。

次回は来週、お楽しみに。


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おおたけ@🇺🇸🇰🇪Business&Rugby
アメリカの学費高いです。バイトも禁止。助けて・・。