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株式会社JEED 社員図鑑①提督カポウ

バブルが生み出した暗黒社員

バブル世代。団塊世代とバブル世代の中間。1960年中期生まれ。この年代は人口が相対的に少なく、他の世代と比較すると実力以上の学歴を持つ。わかりやすく言うと前後の世代と比べると能力に劣るのだがそれなりに良い地位を手にしている。

カポウもバブルの波に乗り実力以上の企業に就職。同年代の人材は人数が極端に少なく、有能なものは更にいい会社へ転職して行ったため、大した実績を残していないが権力者に媚を売りつづけて順調に出世。上の世代である団塊世代が大量に退職したことで、今や圧倒的権力を手にした。

チャレンジやリスクには近寄らない

若い時代にリスクを伴うことにチャレンジしてこなかった。いや、チャレンジする必要が無かった。バブル時代故にただ流れに身を任せればよかったのだ。何をやっても成功したが、特に新しいことをしなくてもそこそこの成果を上げることができた。よって挑戦することはリスクでしか無いと考えている。成功するためのノウハウやスキルは皆無。確実に儲かる案件にしか手を出さない方針だがそもそもバブル以降そんな甘い案件は無い。結果、新規開発、新規機能、新規技術といったことは絶対に行わない。

短絡的思考・視点

好景気しか知らずその成功体験を忘れられない。単年度の利益を上げることにしか思考が働かず、ましてや5年後10年後の企業、製品、サービス像を想像できない。よってごく小さな投資ですら判断できず実施を拒む。

自らと同じ無能者を評価する

自身が無能であることは理解している。しかし有能な人財を活かすことはできない。むしろ有能な人財は自らの地位を脅かすものと判断しており、冷遇する。逆に無能な人財であってもカポウの支持に従い忠実な者は登用されていった。そして組織は弱体化していく。

知識・理解力不足

IT知識は皆無。むしろ忌むべき技術と捉えており、ITへの投資を否定。基礎的な知識・理解力・想像力に乏しく自らの理解・経験を超える事象を受け入れることをしない。

攻略法

知識、頭脳が無いので正攻法で論理を振りかざしても全く効かない。そもそも論理的思考ができないのが強み。

カポウよりも役職が上の人間から鉄槌を下さないとダメージを与えることができない。社内ではそんな人間も減ってしまったので、JEEDの親会社Journeyの権力者を動かすことが唯一の攻略法なのか...まだまだ怖いもの無しで好き放題できそうだ。

無能でも出世できる世紀末

北斗の拳を見ていて、ジャコウみたいなカスが何故権力を持っているのか不思議だった。しかし現実の世の中はもっと摩訶不思議。正しいもの、賢いもの強いものが必ず勝つようにはできていない。ケンシロウやファルコのように正義を貫いて、いずれ打開できると信じて行きたい。

バブル負の遺産

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