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ストレートネックについての考察 その①

そもそもストレートネックとは?

ストレートネックという言葉をご存知でしょうか?
ストレートネックとは、簡単に言えば、首がストレートに「まっすぐ」または「逆カーブ」になってしまった”状態”の事をいいます。
「まっすぐ??」いい事じゃないの?と思うかもしれませんが、実は首には正常なカーブというものが必要なのです。

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 本来、人間の首は緩やかな前へのカーブをしています。これが直線になってしまった状態を、ストレートネックと呼びます。(ストレートネックという状態を示していて病名ではありません。)
 ストレートネック状態の方、全ての方に症状があるとは限りません。ストレートネックな状態というのは、首の関節が正常の機能ではなくなり、その為、様々な症状の原因になってしまう可能性が高い状態なのです。

近年のパソコン・スマホの世界的な普及から、脊柱のゆがみが悪化し、頚椎ではこのストレートネックが原因による頭痛や首や肩が凝る、首が動きにくい等の不調を訴える人が増えてきました。そして、病院へ行って検査しても原因がわからない・・・という方が増えています。

ストレートネックとは、文字通り頸椎の生理的なカーブがまっすぐになってしまうというものです。
こうなってしまうと、頚椎の関節や筋肉の機能が正常ではなくなります。首や肩の痛みを感じて検査を受けてみると、レントゲン写真で 写し出された頸椎に本来あるべきカーブがなくなっているのです(まれにカーブが反対に曲がっている場合もあります)

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上記の左レントゲン画像のように正常な頸椎には生理的なカーブがあります。一方、ストレートネックでは、右画像のように正常なカーブがなくなります。(この画像は逆カーブ)
この状態になっていると、頭を支えるための関節連動が正常に機能しなくなり、関節や筋肉の負担が強くなり様々な痛みや凝りの原因になりやすくなります。

ストレートネックになる理由とは?

人間の背骨は、下記左の写真のように頸椎(首の骨)は7個、胸椎(背中の骨)が12個、腰椎(腰の骨)が5個で構成されています。そのうち、頸椎(7個)と腰椎(5個)を合わせた12個は前への凸カーブ、胸椎12個は後ろへの凸カーブです。その12対12で拮抗したバランスになります。

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そのバランスは、筋肉で支えられて成り立っています。しかし、右上写真のように姿勢が崩れると、その脊柱のカーブは拮抗したバランスが崩れます。結果、背中が悪くなることにより胸椎のカーブが強くなり、頚椎では、正常のカーブではないストレートネックや逆カーブになってしまうのです。

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例えば、座った時に、猫背姿勢になると、この拮抗バランスが崩れます。なぜなら顔の位置が前にくるからです。そして前傾になればなるほど首のカーブはストレートや反対カーブになってしまいます。その顔を前に出した状態が長くなれば「誰でもストレートネック状態になっている」と言っても過言ではないのです!

猫背などの崩れた姿勢から立ち上がって動き出す時に背骨が「ストレートネック状態」で固定されるのか?

筋肉が正しく作用して「正常のカーブ」に戻るのか?

その違いは、固定されている時間(一日数時間やそれが毎日続けば累積赤字が増えるのです。)そしてその人の姿勢そのものや姿勢維持する筋力・身体の使い方などが影響します。

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なぜストレートネックになる人が増えているのでしょうか?

第一要因:座る時間が長くなっていること。

第二要因:パソコン・スマホ等の使用による前傾姿勢が多くなっていること。

第三要因:姿勢維持するための筋力低下(姿勢の悪化)。

第四要因:特殊要因として、コロナ禍(テレワーク等)により座る時間と歩く時間(リセットする時間)の拮抗バランスの崩れ。

「来院患者さんや非常勤として働いている脳神経外科の頭痛外来
患者さんの、画像を見ると90%はストレートネックではないか?」と思ってしまうぐらいです。この数字はデータは出していませんが、特に女性に多いです。 もはや、現代病といっても過言ではありません。

テレワーカー調査結果報告(テレワーカーの90%以上の方が『首こり・肩こり』を感じています。)

最後までお読みになって頂きありがとうございます!次回は、ストレートネックの5大症状について考察してみます。

#ストレートネック

#姿勢

#カイロプラクティック

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