ストレートネックについての考察 その②〜ストレートネック5大症候とは?〜
ストレートネック 5大症候とは?
長時間デスクワークをすると、ストレートネックになりやすくなる!!と前回お話ししましたが、ストレートネック状態になると、様々な不調が起こりやすくなります。
特にKIZUカイロプラクティックの患者さんに多いのが次の「ストレートネック5大症状」です。
◆首を前後左右に動かすと痛みや違和感がある
◆肩こり・首こり
◆頭痛・頭重感
◆手・腕の痛みやしびれ
◆めまい・吐き気
程度の差こそあれ、誰でもデスクワークやスマホ操作を長時間やった後に首に違和感や凝りを感じたことがあると思います。 皆さまも上記の症状が出現していないですか?
ストレートネックはそのくらい身近にある悪影響を及ぼす状態です。とくにスマホやPCを長時間していると、このストレートネックになりやすくなります。そして、上記のような症状で来院される方が近年増え続けております。
それらの症状の大半は長時間の座位姿勢と身体の使い方(目線の高さなど)が悪影響を及ぼしていると言っても過言ではありません。
これらの症状の原因は座り方にある?
その座り方がストレートネックを引き起こす!!
どんな座り方がストレートネックの原因になっているのでしょうか?下の写真は、ねこ背姿勢で座っている人と正しい姿勢で座っている 人を比較したものです。どうでしょうか?ねこ背のほうの写真は、少し大げさにねこ背にしているように見えるかもしれません。
ところが、実際にオフィスなどで観察してみると、集中して作業に打ち込んでいるときにはこのような姿勢になっている人が珍しくないことに気づくはずです。ここで注目していただきたいのは、二種類の姿勢で耳と肩の位置関係がどうか?ということです。正しい姿勢の方は、耳と肩のラインがまっすぐです。
頚椎への影響
ストレートネックが危険なのは、それが首や肩に過剰な負荷をかけるからです。先ほどみた耳から肩へのラインは、重心線でもあります。五〜八キロはあるといわれている人間の頭部はこの重心線で支えられています。正常なカーブでは、重心線は頸椎に沿っており、重みを背骨でしっかりと支えています。
ところが、ストレートネックでは重心線が頸椎より前に出てしまっています。つまり、頭部の下に支えがない状態です。こうなると、首や肩の筋肉で頭を後ろから引っ張るように支えるしかない。結果、首や肩の痛みをはじめとする諸症状が起きてくるわけです。
以下のイラストはスマホをしている時の首の下向き角度による頚椎への影響度を示しています。なんと車内で良く見る下向き姿勢は5倍の負担が!
正しい姿勢では、頭の重さ6kg
30度下向きで、約3倍の16kg
60度下向きで、約5倍の27kg
*出典:Kenneth K. Hansraj is an American Spinal & Orthopedic Surgeon and author based in New York.
また、その状態が長期間続くと、椎間板等の変性から重篤な障害に発展することも少なくないのです!上記の頚椎の影響は、力学的な負荷だけを示していますが、それだけであれば辛い症状は一時的かもしれません。
実は、この力学的な負荷が続くと頚椎に様々な歪みを生じさせてしまいます。それが変形性頚椎症や頚椎すべり症の原因になってしまう可能性もあるのです。
次回はストレートネックのメカニズムについて解説いたします!
最後までお読み頂きありがとうございます!