皿のハンドスティックを作ってみた
きぞはるです。ジャグリング道具メーカーきぞは工房の代表です。
2023年のJJFでは新しいモノづくりのお話を大量に頂き大変ありがたかったです。
しかしその反面、道具づくり修行の機会が取れないのも少し気になっていました。
何か課題をもって作れるものが何かないかと考えていた時に、他に進行している道具づくりとの共通の課題も見つかり、皿回しハンドスティックを冬休みの自由工作として作ろうと思いました。
課題
ハンドスティック先端が摩耗でチビてくる
ハンドスティック先端がドロップで傷つく
細いほうが回しやすい
太いほうが投げやすい
ハンドスティック先端が摩耗でチビてくる。ドロップで傷つく
ハンドスティック先端ティップを交換式にする。
摩耗でチビてきたら。ひどい傷がついたら交換です。
両側を丸めているので、裏返して2倍使えます。
さらに先端ティップの材質が選べます。
体育館練習用:耐久性は高くないが、回転持続に優れる素材
屋外練習用:ドロップ時に先端ティップに傷が付きにくい硬めの素材
簡単に磨ける道具を準備する
ポータブルヤスリで小さな傷はサッと整える
細いほうが回しやすい。太いほうが投げやすい。
皿のハンドスティックは細いほうが回しやすく、
太いほうが重たいため投げやすい傾向にあるように思います。
これら反対の特性をまとめるために。
木より軽いカーボンパイプをコアシャフトにする。
金属の重りを入れて、投げやすい重さに整える。
特別に重たいHSではなく、あくまでも軽すぎるカーボンパイプを普通の重さにするだけ。さらに金属重りは先端側に入れることにより、(慣性モーメントの効率が良いので)少しの重さで格段に投げやすくなります。
これらの工夫で、
回しやすい細さのハンドスティック+重たくないのに投げやすい性能を付与することができるはずです。
編集後記
なお、ここまで全部机上論。
新しい道具づくりを始める時は、大体このくらい考えてからスタートしてます。
以上