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違い過ぎた2か所の学童保育

2022年12月に知的障害者施設の仕事を辞めて、2023年1月から市の学童保育の仕事に就いた。先輩の女性職員が3人いて、そこに見習い感じで入った。4月にはそこは市の管轄から民間委託になり、私を含めた4人は、別の場所で、まだ市が運営する場所への移動が決まっていた。

3人は、5年以上勤めるベテランさんばかりだった。学童保育の仕事のやり方も、リーダーさんがなんでも決めるのでは無く、民主的で、役割分担も公平に細かい事でも話があって分かりやすかった。コロナ禍が治まりつつあったが、それでも消毒に関しては徹底して行われ、使った物を毎日手入れをしていた。

子供達の中には、感情をコントロールできなくて、怒りを爆発させてしまう子が二人いた。ただ、その二人はタイプが違い。一人は一人遊びが好きで、誰かと一緒に遊ぶのが苦手な感じだった。もう一人は、逆に一緒に遊びたがるが、えばってしまい皆から敬遠されていた。二人が興奮したり、我儘を言ったりする時の対処法としては、本人が気に入っている職員が寄り添って、話を聞いてやったり、一緒に遊ぶことで落ち着かせていた。

家での愛情のかけ方が少ないだけなのかなと思ったが、これが発達障害のADHDなら、全ての子がそうなる危険性を含んで大きくなっていくんだなと思った。

4月から職場が変わり、自宅の近くの小学校に勤めることになった。自転車で行っても15分程度なので、自転車用のヘルメットを購入して、自転車通勤にした。

職場では、元々その場所にいた二人と、ベテランさんだが他から移動になった人と私の4人での体制だった。最初に驚いたことは、そこでは、殆ど消毒せず、毎日の片付けも適当で、きちんとルールが守られていなかった。自分が前回学んだこととのギャップに驚かされたが、以前からいる人から「ここでのやり方がある」と言われて、何も言えなかった。

そこでは、一人の職員がリーダー的な存在で全てを決め、その人の顔色を伺いながら仕事をする感じになっていた。そうなると、子供達も敏感にそのことに気が付き、その職員の言う事は聞くが、他の職員の話は上の空になったりした。また、子供達のご機嫌を取るような向きがリーダーにはあり、子ど達は伸び伸びだが、自制が弱く、我儘な感じになっていた。

私は市役所に、その現状を報告し改善を要求したが、1か月してもなんの音沙汰も無かった。転職を考え辞める事を伝えると、「休職」を勧められ、そのリーダーの処分後、元に戻ることを提案された。ただその休職期間がどれくらいになるかは見通せないので、辞めて他の仕事に就くことにした。

市内で民間委託された場所なら直ぐに勤められたが、ある程度、子供の今の現状が理解でき、発達障害についても学べたので学童保育以外の仕事がいいかなと思った。


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