自営業者のアルバイト
44歳の時に、自営の染物屋さんが暇になり、仕事が無くて、どこかに勤めようと、市の文化会館で行われた集団面接に参加した。
丁度、前の順番の人が知り合いだった。その日の面接では不合格になってしまったが、面接した人から、別の仕事を紹介された。知り合いが、私のことを大変褒めていて、それで、誘われた。
紹介されたのは、隣の市役所の夜間対応の窓口業務だった。二人一組で行う、見回りと窓口対応で、夕方5時から朝8時までの勤務だった。
5人でローテイションで行う感じで、私は週3回程度でだった。
凄いのは、夜10時の巡回の後は、朝の巡回まですることが無く、1階にあった、女子更衣室で順番に仮眠を取ったことだ、勿論会社は知らない。
私以外の4人は、皆さん60歳で定年退職され、再就職として働かれていた。
最初のうちは、世間話や苦労話で盛り上がって、楽しく過ごせていたのだが、どこからか相手が威張るようになっていて、何か不具合みたいに感じてしまい、1か月もしないで辞めてしまった。
やっぱり勤めは無理なのかと思った出来事だった。