姫嶋神社で見つけた「やりなおし」の力
大阪市西淀川区にある「姫嶋神社」をご存じでしょうか。この神社は「やりなおし神社」という別名で知られ、人生の転機や困難に立ち向かう力を授けてくれる場所として、多くの人に親しまれているそうです。私自身、2019年に神戸から大阪へ引っ越して毎月参拝を続けた結果、人生を立て直すことができました。この記事では、その経緯と姫嶋神社の魅力をお伝えします。
引っ越しの理由と不安な日々
2018年、私の人生は大きな転換点を迎えました。勤めていた会社が倒産し、同業他社へ吸収合併。と同じ時期に家庭内でも溝が深まっていたため、最終的に離婚。経済的にも精神的にも厳しい状況が続き、「これからどう生きていけばいいのか」と途方に暮れていました。
そんな中、とある本に「環境を変えてみること」が大事との記載があり、心機一転を図るため思い切って引っ越しを決意。西淀川区の物件に落ち着きました。ですが、新しい土地での生活は期待と不安が入り混じるもの。引っ越し直後は、心の中に残る喪失感や将来への不安が完全には消えませんでした。
姫嶋神社との出会い
引っ越しからしばらくして、近所を散歩していると、たまたま見つけたのが姫嶋神社です。
姫嶋神社は、その昔、創建されたとされる時期が神功皇后の時代まで遡る、歴史ある神社だと知りました。何より特筆すべきは「やりなおし」の御利益で有名な点。境内には「やりなおし祈願石」や、悪縁を断ち切るとされる「縁切り祈願」のスポットもあります。人生に区切りをつけたいと願っていた私には、この場所がまるで自分を迎え入れてくれるかのように感じられました。
月参りを始める
それから私は毎月1回、姫嶋神社に参拝することを決めました。祈願内容は「これからの人生を少しずつ立て直したい」という素朴なものでしたが、その行為自体が私の心を軽くしていきました。
また、参拝の帰りに近くのカフェでノートを開き、思ったことやその日の気づきを書き留める時間もつくりました。小さな習慣ですが、これを繰り返すことで、自分の考えを整理し、「未来を信じてみよう」と思えるようになったのです。
人生が少しずつ好転
毎月の参拝を続ける中で、少しずつ私の生活にも変化が訪れました。まず、転職先が半年ほどで軌道に乗り、職場では周囲の人たちにも恵まれ、自信を取り戻し始めました。
さらに新しい交際も始まりました。以前の自分だったら臆病になっていたかもしれないこの一歩も、「やりなおし神社」での時間があったからこそ踏み出せたと感じています。
もちろん、一瞬で全てが解決するわけではありません。姫嶋神社の参拝は「奇跡を起こす」ものではなく、むしろ自分の内面を少しずつ変えていく力を与えてくれるものでした。でもその「少しずつ」が重なった結果、私の人生は着実に好転していったのです。
姫嶋神社の魅力
姫嶋神社が特別だと感じたのは、そのシンプルさと温かみです。装飾が派手なわけでもなく、参拝者に過剰な期待を抱かせるわけでもない。けれど、その静かな佇まいが「これからやりなおしていこう」という勇気を与えてくれるのです。
境内には「やりなおし祈願石」があり、実際に手を合わせている人々の姿を見ていると、自分だけが辛いわけではないと思えます。多くの人が人生の再出発をここで誓い、次の一歩を踏み出しているのだと実感します。
おわりに
姫嶋神社での毎月の参拝を通じて、私は「やりなおすこと」の価値を学びました。そして、それは一度きりの挑戦ではなく、何度でも繰り返していいのだということ。
もし、いま苦しい状況にいる方がいるならば、ぜひ姫嶋神社を訪れてみてください。そこで感じる清らかな空気と、「やりなおし」という力強いメッセージは、きっとあなたの背中を押してくれるはずです。
どんな困難な状況でも、やりなおしの道は開かれています。その一歩を支えてくれる場所が、姫嶋神社なのです。