タマリバタケで学んだ”組織”について。その4。番外編〜多様性〜
4)多様性に関するいくつか
多様性の科学にあったのは、いくら優秀な人を集めても、文化や背景が似たような人が集まりすぎてしまうと、組織としての強さがなくなってしまうということだった。欧米のエリート人材ばかり集めていたCIAが、なぜアルカイダの凶行を止めることができなかったのか?イスラム教というOSが異なる文化圏を、欧米のフィルターで見てしまったからだった。ユクスキュルの環世界でも有名だが、それぞれの生物は、世界を違った意識でみている。人間も同じで民族が違えば価値観も異なる。価値観が異なると文脈がよめない。多様性の担保されていない組織は、盲点となりうるエリアや脆弱性が出てきてしまい、生存していく強さに欠けてしまうのでは?といったことが書いてあった。これとも、リンクするような気がしている。
多様性でもうひとつ。では、多様性を保つためには、あらゆる人種、強烈な人、組織を見出しかねない人、誰から見ても多様に飛んだ人々を集めればいいのか?という疑問が湧いてくる。そこにひとつのヒントがあるのは、ジーンクエスト高橋さんが、たしかウィークリ落合というネット番組でいっていた「多様な色を混ぜると、何色になる?灰色になる。青色、水色、瑠璃色、エメラルドグリーンといったあるルールは守られる中での多様性が担保されると、それは美しいといえる」
あーなるほど、と。きっと、採用面接で問われるのはそういうことなのだろう。組織としての「何か大事な部分」きっと、最近の言葉でいうなればバリューやミッション、ビジョンといったことだろうけれど、そういった大事な部分が揃った上で、文化や背景、持った能力を異なる人を集められれば、組織は強くなるのではなかろうかと思えた言葉だった。