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ALTA試験を受けてきました

先日、JSTQB Advanced level テストアナリスト試験を受験してきました。2日後の今日、結果も返ってきましたが、合否についてはあえて言わず、内緒にしておきます。

勉強自体は今年のはじめくらいからダラダラとやっていたのですが、ちゃんと受験する気にならないと身が入らないので、「この夏に受けるぞ」と決めて、勉強していました。

勉強中はQiitaにこんな記事も書きました。

本当はもう1件、品質特性のテストについて記事にしておこうと文章だけ用意しているのですが、受験日のほうが先に来てしまったので公開できずにいます。

「自分の勉強のため」というモチベーションで書いていたので、受験を終えた今となっては推敲して公開する元気があんまりないのですが、もうちょっとだけ頑張って公開します。

noteでは、受験に至るまでに思ったことを、だらっと書いておこうと思います。

なぜALTAを受験しようと思ったか

こんな見出しをつけておいてなんですが「なんでALTAを受験しようと思ったの?」と疑問に思う人はいないのではないでしょうか? ソフトウェアテストに関わる人間なのであれば、取れるなら取ったほうがいい、くらいの共通認識はある気がします。

それを前提としつつも、ALTAの受験勉強を始めたことには僕なりに理由が、というか悩みがありました。

それは評価のことです。具体的には「グレード制」のフレームワークの中で、自分のグレードを1つ上げるには何が足りないのだろう? という悩みがありました。

弊社に限らずグレード制を採用している企業は少なくないでしょうから、ちゃんとした説明はいらないとは思いつつ、ご存知ない方がいれば下記記事などを軽くお目通しいただければと思います。

役割等級制度、またはミッショングレードなどとも言われる制度のことで、各人の責務や能力に応じたグレードが振り分けられ、そのグレードごとに決まった給与レンジで給与を決定する、というものです。

僕は仕事を「自分育成ゲーム」だと思っています。自分のスキルアップやキャリアアップをして成長させることで、自分の人生を豊かにするゲームとして、日々遊んでいます。

もちろんそういうドライな考え方だけでなく、QAという仕事にはパッションを持って向き合ってもいるつもりです。でなければ、ゲーム感覚とてスキルアップのために勉強やら情報収集を欠かさずやったりというのはできません。

しかし、それをしたからといって給与が上がるわけではありません。給与はあくまで日々のパフォーマンスとグレードで決まるからです。

このゲームにおいて、給与というのはキャラクター(自分)のスキルとキャリアを計るための重要な物差しであり、給与を上げることを通してプレイヤー(自分)はキャラクター(自分)のスキルとキャリアの向上を感じます。なので更なる昇給のためにはどうすれば……と「攻略法」を考えていたのでした。

グレードごとの期待役割について書いた資料があり、それを読んで、自分なりに攻略方針を立てました。グレードの内容などを勝手に書くと怒られそうなので、ざっくりとした表現をします。

要するに、グレードを上げるためには、いまジュニアクラスであるところから、ミドルクラスになる必要がある。少なくともそのように自分は理解しました。

自分のスキル感が分からない、という悩み

エンジニアにおけるジュニア、あるいはミドルクラスの水準感は、多少は各社で異なる部分はあるでしょうが、ざっくりとした「このくらいのレベル感」というのがあるような気がします。

QAエンジニアについては? 同様に共通のレベル感の意識はあるのでしょうが、しかし具体的に、何が出来るようになればジュニアでなくミドルレベルと言えるのかは微妙なところです。

自分ももう、ジュニアでなくミドルクラスとして評価してもらいたい。そんな気持ちがありつつ、それに届かないなら何かが足りていない。果たしてそれは何なのだろう? そのような悩みがありました。

(この辺り、ぜひ他の方の考えをお伺いしたいので、教えていただきたいです。どのような水準で、何が出来ればジュニアでなくミドルのQAエンジニアであると言えると思いますか?)

弊社にはシニアなQAエンジニアがいないので、QAエンジニアのスキル感について正確に評価を下せる人がいません。そのため、自分はずっと、自分のやっていることが正しいのかどうか分からず、悩み続けています。

というようなことは、去年の冬にWACATEに参加したときにも、ポジションペーパーに認めています。その時からずっと悩んでいるわけです。

僕と同じように悩んでいる方は多いと思います。一定規模以上の開発組織で、QAエンジニアがそれなりの人数いるような企業でなければ、QAのスキルアセスメントがしっかりと言語化されている組織はないでしょうから。

そんな中で、JSTQBのような資格はスキル水準の共通規格の役割を果たしてくれます。自分のスキル感を自他に示すためにも、ALTAを受験したいと思ったのでした。

自分としては、ミドルクラスQAはAdvanced Level程度の知識を持っていることくらいは大前提で、それを実務で使いこなせるだけのもう少し高い水準の能力が求められる、というイメージでいます。

なのでALTAが取れたら即ミドルクラスである、なんてことには当然ならないと思います。資格なんてあくまでお勉強の能力で、スキルというよりは知識があることの証明でしかないですし。

でも、ALTAの取得は「ミドルクラスかどうか評価してもらうためのチケット」くらいにはなるはずです。これでようやくスタート地点に立てるのではないかと。

これからのこと

そんなわけで受験したALTAですが、これでALTAの学習はひと段落させます。とはいえ、何かしら資格のために勉強をするのは今後も続けていきます。

この先受けたいと思っている試験はいくつかあり、

  • JSTQB AL テストマネージャー

  • JCSQE 初級&中級

  • IPA 基本情報技術者

などを主に見据えつつ、他には

  • QC検定

  • IVEC

  • Professional Scrum Master™ II

とかも気になります。うしろ3つは取得した人の話をあまり聞かないので、取得することにどれだけ価値があるのか分からないですが。

まあ、まずは基本情報かな〜。QAやっていて思うのは、テストの技術と同じくらい、ITや開発の全般的な知識が必要になってくることで、そのあたりのインプットとして、手始めに基本情報の学習をするのは良さそうです。

仕事、ないしは人生というのは、正解というものが全くない中で選択を迫られたり、あるいはこれが正解と言われたものが後で不正解に変わったりと、とにかく理不尽なことが少なくありません。

ですが「お受験」だけは、正解というものが明確に存在する、あまりにも分かりやすい世界観でできています。なので試験勉強は自分にとって、頭空っぽで見られるハリウッド映画みたいなもので、一種の癒しです。

今後も仕事の合間の癒しとして、お受験をやっていこうと思います。が、ひとまずはALTA合格してて本当に良かった。今夜はお赤飯です。

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