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WACATE 2023冬 参加ポエム(2日目)
1日目に引き続き、2日目を経ての感想を書いておきます。
1. 賞をいただき大変ありがたい気持ち
WACATEでは「ポジションペーパー」と呼ばれる文章を参加応募時に提出する必要があります。これはイベント中に自己紹介に使ったりされるものなのですが、イベントの最後には、優れたポジションペーパーを選出するポジションペーパーセッションがあります。
今回このWACATE 2023冬のポジションペーパーセッションにおきまして、自分の書いたポジションペーパーが Most Accelerating Paper 賞を受賞しました!
賞は他にも、参加者投票で決まるベストポジションペーパー賞、招待講演者が選出するバイアスドフェイバリッドペーパー賞とがあり、自分の受賞したモーストアクセラレーティングペーパー賞は実行委員会が選出する賞となっています。
自分は当のポジションペーパーに「自分のやっていることが正しいのか分からずとにかく不安なんだ!」と書き殴ったぐらいには、自分の感覚を信じられずにいままでやってきました。
今回、賞という形ある評価をもらえたことで、少しは自信を持っても良いのかなと思えるようになりました。自信を身につけ「迷いなく走れるようになる」ことを通して、もっと自分の成長を加速させていきたいと思います。実行委員会の皆様、本当にありがとうございました!
自分の書いたポジションペーパーは後日公開しようかなと思っているので、興味があればその際に読んでいただけると幸いです。
2. アウトプットは苦しい、そして怖い
イベントを通して、アウトプットがいかに苦しく、怖いものかというのを改めて思いました。
と、書いておいてなんですが、自分はさほど怖いとも苦しいとも思いません。というのも自分は演劇を作っていて、書いた脚本を人に覚えてもらい、無数の観客の前で演じてもらう、という更に恐ろしい経験を幾度となくこなしてきているので、たとえばこの感想ブログくらいは何のストレスもなく書いて公開することができます(内容の良し悪しは一旦置いといて)
しかし、それが普通のことでないのもよく理解しているつもりです。表現の世界で生きてきたので、表現することがいかに苦しく、怖いことかというのを、散々突き付けられてきました。
表現の世界に限らずとも、SNSでツイートすることがないとか、そもそもSNSのアカウントを持っていないとかいうような人がほとんどなのかなと思います。
「アウトプットすることはとても価値のあることだ」というメッセージをWACATEを通して感じました。これはまったくもってその通りで、アウトプットを通して得られるものはとても大きいです。
その上で自分は、無理にやらなくていいからね、と言いたい気持ちになります。なぜならそれは、苦しくて怖いことだから。そうしたことももっとハッキリと言われて良いんじゃないか思います。
自分の考えを言語化するのは苦しいです。それをネットに公開したりするのはめっちゃ怖いです。別に良いことだけではないです。変な絡まれ方をして嫌な気持ちになって、二度とアウトプットなんて出すかよとなることもあります。
アウトプットするのは基本的に偉いこととは思います。でもアウトプットしないことが偉くないわけではないです。無理してやることはないですし、出来ないからといって悩むこともないと思います。
3. 安全で安心できる場を作るのが大事
これはさっきの話の続きですが。
とはいえここで自分が言いたいのは「アウトプットしなくていい」ということではないです。「無理してやらなくていい」というのは「無理をせずにやったらいい」という意味です。
例えばアウトプットをネットに公開するのなんて、誰に読まれるか分かったものではないので、とても怖いです。ホントは誰も読んじゃくれないんですけどね? 自分も、この記事だって誰も読まないだろうな〜と思いつつ書いています。
でも問題は読まれるかどうかではない。「誰にでも読まれうる」という可能性に曝されることです。インターネットの本当に恐ろしいのはその点です。
だから慣れないうちは、ネットにアウトプットを公開するような真似はしないほうがいい。適切に怖いと思っている人はそんなことしないと思いますけどね。そして、それでよいと思います。その感覚は極めて正しい。
そんな危険を冒すよりも大事なことは、「安全で安心できる場所を作る」ということです。僕が一番言いたいのはこのことかもです。安全で安心できる場所で、アウトプットすべきです。
より正確に言うと、安全で安心できる場所では、私たちは意識するまでもなく表現(=アウトプット)をしています。アウトプットしなきゃ! と思う間もありません。
例えば何かつらいことがあったとき、友達や家族なんかに愚痴りたいな~と思ったりしませんか? そうした人たちの前で「愚痴るぞ!」と意気込んで愚痴を言うことはあまりないと思います。「本当の気持ちを表現したい」という欲望は誰にでもあります。適切な場さえあれば私たちは、何の無理もなく気持ちや考えをアウトプットできるのです。
安全で安心できる場所であなたから出てきたあなたの表現が、他の人に受け止められることを通して、その表現に一定の普遍性が与えられ、もっと外に出してみても良いのかな、とようやく思えるようになるわけです。
だから、アウトプットすることに「無理をしないでいい」と僕は思うのです。むしろ「ちょっと無理だな」とか「無理することになるな」という感覚を大事にすべきと思います。
その感覚のもと「ここなら無理をしないでいられるな」と思える場所を探したり作ったりするのが、遠回りかもしれませんがアウトプットをやっていくことに繋がるのかなと思います。
……ちょっとWACATEから離れて、自分の考えを好きに書いてしまいました。WACATEの話に戻すなら、WACATEは2日間かけて同じ班でグループワークを行うので、かなり信頼関係を作れるようになります。お互いにワークの中で話した内容を勝手には外に公開しないように、と注意喚起もあるので、自分からするとかなり安全で安心できる場所だなと思うことができました。
急に宣伝くさいですが、本当にそう思います。2日間かけてしかも泊まりのワークショップというのはかなり珍しく、なかなかない機会です。これはこれでハードル高いとは思いますけどね。だからやはり、参加も無理することはない、とか僕は思っちゃうわけですが。でも、アウトプットする力を磨くには実際良い環境でした。
というわけで、文量的に長くなってきたのでここらで終わります。テストのことなにも書いてない。いちおうWACATEってテストに関するワークショップなんですが。
感想がないわけじゃないんですよ? ユースケーステストのセッションとか面白かったし。色々書きたい気持ちはあるのですが、まあ、全網羅の感想書くのはできませんね。
最後になりましたが、WACATEでお話ししてくれた皆さま、ありがとうございました。楽しかったです~。