白熱ヤンキー教室

2日連続で東大の学祭に行ってきたんですが、昨日も今日もめっちゃよかったです。

昨日はこじらせ東大生のための恋愛相談室、みたいなやつで、今日は #白熱ヤンキー教室 。ヤンキーインターンで有名なハッシャダイのイベントだったんですが、ラッパーの晋平太さんも登壇。非大卒の就職活動という文脈でなかなかにおもろーでした。昨日のもよかったんだけど、一応今日のことについて備忘録的に。

もっとも印象的だったのはキーワードとして「移動」をあげていたこと。ハッシャダイは明確に「移動=教育と定義する」と言っていました。
9月のきよとの時間では『荒野に立つ』という言葉で表現したけど、ぼく自身を振り返ってみても、地元を離れ、北海道や女川で、コミュニティやフィールドなどを「移動」したときにいろんなものと決別できたり、再評価することができたりしたような気がします。この体験はほんとに大切だと思う。

ぼくは卒論でひとの「人生の選択肢」というテーマで調査した(結果大失敗した)のですが、この帰着点をずっと考えていて、その先に見えてきていたのがこの『荒野に立つ』というキーワードでした。インタビュー調査をした5名のひとはみなさんなんらかの『荒野に立つ』体験があった。それは圧倒的なひとり体験だったり、物理的な移動体験だったり。このタイミングでしっかり自分と向き合い、「それまで」と「それから」を考えたひとは人生の満足度が違う気がします。
ハッシャダイはそこにずいぶん前(多分少なくともぼくが卒論を書き上げる前には)にたどり着いていたんだなあという感じでした。

さらに印象的だったのは、晋平太さんが「ラップ講座」なるものをやっていて、それが自己肯定感をあげるのにとても有効である、ということ。これはぼく自身にも体験談があります。
ぼくがラップをやったわけではないのですが、5年ほどまえにバイトしていた塾で塾長と一緒にある生徒(当時中2)にラップをやらせていたことがあります。「今日の宿題はリリック書いてくることな」とか言って。
彼は小学校〜中学校初期ぐらいまで、いじめを受けるようなこともあったヤツでした。そこから彼はラップ(とその他のストリートカルチャー)にどハマリし、車の中でごりごりのHIPHOPアルバムをかけまくり親御さんに怒られる、という、いいのか悪いのかよくわからない育ち方をしました。

結果、彼は今年高校の卒業生代表として答辞を読むそうです。もちろん、これはラップの影響だけではないと思います。しかし、その影響が明らかにあることは、あのときから5年間を見ている人間としては断言できます。

備忘録的に書きなぐりました。
なにはともあれ、昨日今日と非常に学びの多い2日間でした。