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INDIA Daily vol.3

こっちは朝の5時。昨日は疲れすぎて「今夜はみんなでしっかり話そうぜ!」と言っていたのに、早々に寝てしまった。なんかこっちに来て早寝だな、疲れてんのかな、と思っていたけど、単にまだ時差に対応できていないだけなのかもという気がしてきた。
インドと日本の時差は4時間。インドのほうが「遅れ」ている。(いまはインドでは日曜の朝5時、日本では朝9時、という感じ)昨日寝たのは多分21時過ぎだったけど、日本時間にすれば1時ごろ。まあそんなもんか。

昨日はホテルで朝食を食べた後、みんなでアーグラに移動。あの有名なタージマハルを見に行った。車で3時間とのことだったが、結局4時間くらいかかったのかな。途中一度日本で言うサービスエリアのようなところに止まったけど、それ以外はノンストップで走り続けた。

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高速道路は街の道路とは全く違い、車はほとんどおらず(でも道はでかい)、クラクションも鳴らない、まさに日本の高速道路とおなじような場所だった。
高速を降り、アーグラのまちを走ると、いつものインドの道路に。車・バイクやトゥクトゥクがクラクションを鳴らしながら走っている。
車から見える町並みはどこかいままでみたふたつの都市(コルカタ・デリー)よりもずっと貧しそうに見えた。

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インドでは牛が聖なるものとして扱われているのだけど、このアーグラでは野生の牛(多分)がめちゃくちゃ普通に道にいて、それもびっくり。まあでも日本でも隠岐諸島みたいなところあるし、普通っちゃ普通か・・(いぶきの地元である隠岐諸島知夫里島は、道に普通に牛がいる。そこではべつに神聖な生きものではないし、飼育されている牛だけど。)

行きの車はガイドのような人が運転してくれていたんだけど(現地の友達が頼んでくれていた)、途中でいきなり車が止まって、道から人が乗り込んできて「このひとがガイドだから」と指輪つけまくったギラギラのおっさんを紹介された。まじで変な奴乗り込んできたんかと思ってめっちゃびびった。ちなみにこのガイド、色々丁寧にタージマハルの案内をしてくれたんだけど、なんというかどこか信用できず(ちょいちょい友達っぽい現地人の商売に俺らを巻き込もうとする)、結局最後まで名前も覚えず、写真も1枚も撮らなかった。

なんにせよ、車はタージ・マハルへ。
タージ・マハルはかなり厳格に守られている建物(観光資源として有効だから、という理由と神聖なものであるから、というふたつの理由があるように感じた)で、持ち物の制限がある。ガイドにもかなり厳しく車の中で注意されたんだけど、看板見てみたら、まあそらそうやろ、ってものばかり。左下の本がなんでだめなのかはよくわからんかったけど。

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ちなみにインドの多くの場所がそうであるように、ここもインド人と外国人では見物料が10倍以上違うためか(外国人は1600ルピー、2400円ぐらい、見たところ多分現地人は100ルピーしないぐらい)、インド人もめちゃくちゃ観光にきていて、人でごった返している。
当然、このあとインドお得意のセキュリティチェックもあるんだけど、これもまあ適当。空港の手荷物検査の機械みたいなのを通させるんだけど、自分で荷物を置いて、自分で取りに行くスタイル。誰か他の人のものをとっても何も言われない。(ぼくは身体検査に時間がかかっていたさやかの荷物を勝手にとった)身体検査も無駄に圧かけられながら、超適当に金属探知機で身体なでられるだけ。でもめっちゃ係員いるという。ちゃんと仕事せえよ!

ということで、いよいよ中に。
どどーーーん!タージマハル。

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このトンネルから見えるタージマハルがめっちゃ美しかった。

この奥に見える本殿のような建物の中にも入ったけど、まじですごい。美しすぎて。多分この建物の写真って見たことある人多いと思うけど、実際に見てみると、その迫力、緻密さにより心動かされるはず。
考えてみるととても不思議なもので、昔は世界史の教科書や資料集などでこの建物を見ていた。それが10年経って自分のお金で旅行費用を払い、あの写真の場所に来ているのである。大人になる、ってこういうことか〜と無駄に感慨に浸る。

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これらは全て石(大理石など)でできている。遠くから見ると単に石に絵が描かれているだけ(そうだとしても十分すごいけど)のように見えるけど、実はこれらは全て色のついた石がはめ込まれているもの。

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こういった柄もすべて石を削って描かれている。
胡散臭いガイドによると、この建物を建てるのに関わった人は約2万人。工期は22年。たしかに壮大なプロジェクトだけど「いや、ほんまに22年でできたん?まじで?すごくね?」という感覚を持った。それぐらいに緻密。

本殿のなかを見て(中はカメラNG.写真撮ってた外国人が係員に思いっきりカメラ叩き落されててめっちゃ笑った)タージマハル観光終了。
その後は車で宿泊先のホテルにチャックインし(ガイドはまたも意味不明なところで途中下車していた)、荷物を置いて少し外を歩く。ちゃんと街歩きをしたのは初めてだったけど、たしかにいたるところで声をかけられる。これ買わないか、トゥクトゥク乗らないか、、などなど。こういうときこそヤンキー根性超大事。いちいち動揺してちゃ身が持ちません。この街歩きは動画を撮ったのでまたそれをシェアします。
ちなみに帰り道に、初めて身の危険を感じるような出来事に遭遇。ま、いいおみやげ話ができたかな。

帰ってきてホテルの近くにあったテキスタイルのショップに。

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タージマハルでガイドに怪しげなお土産物屋に連れて行かれ、もう空港でしか買わないでおこう、と思っていたんだけど、このショップにおいてある生地が結構いい。カシミヤ100%とかがたくさん置いてある。(手触り感がまさに本物のカシミヤ)よし、もうココで買おう、と決めて、おでん屋タクさんとこのキッズやうちのオカン、姉ちゃんへのお土産を買う。姉ちゃんには出産祝いを含めてちょっといいカシミヤのブランケットのようなものを買ったんだけど、最初8000ルピーだと言われ「たけえよ」と言うと(一応英語)「大丈夫、安くするから。一旦これキープしておいて」と言われ、「ほんまか〜?(でもまあどうせ払うつもりだしいっか)」と思っていたら、最終会計で色々8点ぐらい買ったのに(カシミヤのマフラーなども含む)結局トータル8500ルピーに。いやいやいや。笑
思わず笑ってしまったんだけど、向こうは「現金あるならもっと安くできるよ!あと、これ好きなの持っていってよ!」とマグネットまで寄越す始末。
あとで聞くと、この地では10000ルピーあれば1ヶ月の家賃が払えるような場所がたくさんあるらしい。ぼくと友人で合わせて20000ルピーぐらい使ったから彼らとしてはもう最高の夜だったんだろうね。こっちにとっては超いい買い物ができたけど、彼らが貧しさを脱せない理由ってこれなのでは?と。
言ってた原価にほぼ近い値段で売っている。現金を求めてきたことからも、彼らがいかに「日銭」に困っているのか、ということがよくわかった。余裕がないと大きな稼ぎは得にくい。この仕事をひとつき頑張れば来月30万やるぞ、と言われても、結局来月まで生きていけないから、毎日500円の仕事をするのだろう。本質的なはなしだ。

夜はホテルの食べ放題的なレストランに。カレーがたくさんあったけどどれもそこまで激辛ではなかった。今夜もアリーと一緒の食卓だったけど、朝から晩まで英語を聞き取る生活(しかもめっちゃ聞き取りづらい)で、正直夕食時は頭がスパーク。後半はほとんどなにも頭に入ってこず、どっとつかれて、すぐ眠った、という次第。

昨日は色々考える、というよりはインドを肌で感じた日だった。
ひとりであればもっと気楽なのだろうけど、パートナーと一緒だと色々気を配るも多い。(しかも彼女は自由人だし)子どもができたらもっと大変だろうな。

いまこっちは6時過ぎ。もう少し寝て今日は8時半に出発する。