無題 その3 空ガード(からがーど)
空ガードとは
「影縫い(かげぬい)」というタイトルにする予定だったのですが、
影縫いは通称である事、
スト5において説明したいのは空ガードの仕様と実戦での作用である事、
影縫いは厳密に言うと、スト2における空ガードの仕様を利用したテクニック名称である事から、
タイトルを「空ガード」としました。
※参考URL
スト2の影縫いについて詳しく知りたい方は、下記のサイト参照。
影縫い
空ガードについては、ストゼミでも説明があります。
5時間目 ~操作方法と基礎知識:防御編~
実際のスト5の画面と判定付きで説明を見たい方は↓の動画の3:24~3:37
スト5 ヒットボックスサイトの見方~基本システム解説~
余談 影縫いの由来
https://twitter.com/camera_ya_39/status/1347204958819479552?s=20
さて、スト5における空ガードの説明に入ります。
詳細は上記参考URLにあるので、主な仕様を箇条書きしてみます。
・攻撃モーションには空ガードという判定がついてる。
・空ガード判定に触れていると、後ろに下がろうとしてもガードモーションを取る為、後ろに下がる事ができない。
・空ガード判定は、攻撃判定よりもリーチが長い。
(技が空振りする間合いでも届く)
・空ガード判定は、攻撃モーションの1フレーム目から、攻撃判定の最終フレームまで出ている。
(発生6・持続2・硬直14の技であれば、1~7フレーム目まで)
次に、これらの仕様が実際の対戦にどう影響するのか、どう考えるのか等を説明していきます。
① 有利フレームから技を出して、相手が後ろ入力をしていた場合
相手は一切後ろに下がれません。
後ろ歩きの速さは全く関係ありません。
ここで思い出してもらいたいのが、その2で把握したリーチの長さです。
立ち状態、しゃがみ状態の相手にリーチを確認し、ギリギリ届くor届かない間合いを把握できているかがここで試されます。
具体例を挙げると、若で2中Pの先端あたりを出してガードされ(+1Fで有利フレーム)、最速で強Pを出したとします。
相手が立ちガードをしていて強Pが空振りして刺し込まれた際に、
「〇〇(相手キャラ名)の後ろ歩き速いからスカされるなー」
というのは間違いです。
強Pがギリギリ届かなくて空振りした場合は、
相手がしゃがみガードしていれば届いていた、
立ちガードとしゃがみガードのやられ判定の差を把握できていなかった、
相手キャラのやられ判定が特殊(キャラ限定要素)だった、
のいずれかという事になります。
要は、そもそも技のリーチを誤認しているか、
立ちとしゃがみの差を把握していないか、
キャラ限定で届かないという知識が無かっただけです。
② 五分状況から技を出して、相手が後ろ入力をしていた場合
相手は1フレームだけ後ろに下がれます。
これはまぁ一応知っておいてください程度ですが、よくある五分状況を一つだけ説明しておきます。
【投げ抜け後】はお互い五分で離れる距離が一定です。
空ガードの話からは少し逸れるのですが、
実戦でよくみる状況で、
キャラや人によって傾向が出やすく、
タイミング、距離が一定なので対策を立てやすい場面です。
例えばベガは中Kがリーチが長く発生も7と優秀な為、
投げ抜け後に中Kを出す人が多いです。
この状況に対するあれやこれやは、↓の動画を参考にして下さい。
投げ抜け後の調べ方
③ 空ガードが発生しない攻撃
全ての攻撃に空ガード判定があるかというとそういう訳ではなく、
「投げ」には空ガード判定がありません。
空ガード判定が無いという事は、
後ろに入力した瞬間から後ろに下がれるという事になります。
例えば2弱Pをガードさせて+2フレームの状態から、
発生5フレームの中攻撃or投げ(発生5フレーム)という連繋だと、
中Pに対してはガード硬直が解けても一切後ろに下がれないですが、
投げに対しては、ガード硬直が解けた瞬間から後ろに下がれます。
とりあえずここで理解しておいて欲しいのは、
投げは後ろ下がりでスカしやすい
という事です。
いいですか、
投げは後ろ下がりでスカしやすいんです
大事な事なので2回言いました。
勿論、そもそもの間合いや投げ間合いの広さにもよりますが、
これについては別の記事で詳細を書く予定です。
④ 空ガードの影響を受けない行動
空ガードは、後ろに下がろうとしてもガードモーションを取ってしまうだけで、
ジャンプ、バックステップ、技を出すといった行動は可能です。
ですので、後ろに下がろうとしてもガードしてしまう状況でも、
相手の技の全体モーションが大きいものであれば飛びを合わせてもいいし、
バックステップでスカして、可能であれば確定反撃入れればいいし、
発生の早い技で割り込んでもいいんです。
また、攻撃によってはやられ判定が後ろに下がる技があって、
例えばいぶきのVスキル1、ザンギの強P、是空の弱武神掌等であれば、
後ろに下がれず間合い的にギリギリスカせないような連繋に対して、スカしつつ反撃を狙う事もできます。
このあたりは、相手キャラの主な連繋とフレーム、リーチの正確な把握、やられ判定の下がり方(何フレームでどれだけやられ判定が下がるのか)といった調査が必要になりますが、知っているだけで強力な手札となるやり込みポイントです。
空ガードに関する説明は以上です。