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沖縄県 ヤエヤママルバネクワガタ採集記 西表島 part2

西表島 part2
10/23/2020

最終日

初の離島遠征、初のヤエマル採集を試みた西表島遠征。
10/18~22この期間は私だけヤエマルは採れず友人2人はポツポツ採れているという状況でした。そして迎えた最終日。

この日の午前中は何もせず夕方頃から出陣。

最初に向かったのはいつもの発生木。22日までここを3人でローテーションで見ていたのですが私の番から発生がピタッと止まりそれから1匹もそこで見ていない。笑

日が暮れた頃そこへ向かいましたがいつも通り何もおらず適当にその周辺を散策。

そこで発生木の根元を少し手で掘ってみました。
恐らく1センチも掘っていないでしょう。
すると手袋越しに何かの物体に触れ、チクチクとした感触がありました。その時私はムカデを触ってしまったと思い急いで手を引っ込めました。
直後その土をよく見てみると…

モゾモゾ土が隆起し始めなんとそこから黒い甲虫が現れました。

その姿に♂らしい特徴は見られずでっぷりとした体型…♀です。

なんとヤエヤママルバネクワガタの♀が採れました!


木の上に置いて撮影。

いや〜。
驚きました。
潜りかけている所をキャッチできたんですかね。
付近の砂?(土)には初令幼虫や卵もあったので産卵場所だったのでしょう。

その後大きく場所を移動し有名産地へ。
ほぼ初めて行く場所でしたが最終日なので行くしかありません。到着後直ぐに林道へ。

30分くらい歩いた所から皆散らばり採集開始。
ツルアダンの猛攻で下半身が痛む…。
歩き始めて1時間ほど経った時でした。

同行者の後ろを追いかけていく形で藪漕ぎをしていると同行者がチェックしなかったスダジイの大木を発見。
チェックせず先に進んでいた様子だったのでチャンス。真っ先に見に行きました。
すると一目見た瞬間、体に衝撃が。
根元に佇む赤い物体。

ライトを照らして確認。

!!!


ヤエヤママルバネクワガタの大歯形でした。
脳汁ドバドバでした。笑
確認した所左触覚先が欠損していてガッカリしましたが大歯形。
採集を初めて間もない頃の初離島遠征にしては上出来。

恐る恐る手に取りケースに入れました。
最終日マジックか。

最終日マジックはまだ続きます。。。

その後15分も経たないうちに。。

斜面を登りながら木を照らしていたのでまさにであいがしら。
斜面を登ろうと掴んでいた木の根元付近に佇んでいました。

しかも、これも大歯形。2連続。
計測すると61mmありました。

完品大歯形

流石に最終日マジック過ぎるので一旦落ち着きます。脳汁が偉いことになっているので疲れも吹っ飛び覚醒状態。
再び道無き道を進みます。

この日は宿に戻るまで運が続きました笑
途中で徘徊個体の♀を発見。

♀も嬉しい


同行者も大歯を採集しており、この日(最終日)は計3頭の大歯と激中歯や♀をポチポチ回収しました。
この日の夜は興奮しすぎて眠れませんでした笑朝には石垣島行きのフェリーに乗らなければなりませんが夜通しで観察。

触覚欠け大歯

造形美(特にタテヅノ)に痺れます。

ツーショット

激中歯のヤエマルも採れたので観察。

歯型は大方コンプリート

この激中歯個体は55mmupで中々のサイズでした。
55mmでも大歯は採れるそう。
色々と興味深いです。

私の採集結果は全て最終日に集約されておりこの日風邪でもひいてフィールドに出れなかったら坊主でした笑
♀も2頭採れブリードには問題無さそうです。

最終日マジック、あるんだよなぁ。これ。

大満足の西表島採集でした。
次の日疲労と筋肉痛で重い足を引きずりながら東京へ帰りました。

今でも採集した個体達が収納されている標本箱を見ると当時の様子が蘇ってきます。
それらの個体も含めて、いつか標本紹介もしてみたいですね。

本当に有意義な離島遠征でした。



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