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施工管理技士の苦労話

今回は、私が建築の専門学生だった頃から、現在に至るまでの苦労したことについてお話しします。

建築に興味を持ってから今の仕事に至るまでの道のりは決して楽なものではありませんでしたが、それぞれの苦労が今の自分を支えていると感じています。


専門学生時代:基礎知識の難しさと設計課題のプレッシャー

専門学校に入学したのは、建築に興味を持って「自分の手で何か形に残るものを作りたい」と思ったのがきっかけです。ただ、最初の頃はとにかく授業内容が難しかった!特に構造力学や建築法規の授業は、数字や法律の細かいところまで覚えなければならず、試験前は何度も徹夜で勉強しました。

さらに設計の授業では、アイデアを形にする力が求められ、課題が終わらない日々も続きました。夜中まで図面を描き直して、なんとか提出に間に合わせたことも何度もあります。先生から厳しいフィードバックをもらうたびに「本当に自分にこの道が向いているのか」と悩むこともありました。それでも、設計課題が終わって模型を完成させた時の達成感は忘れられません。その経験が「自分にもできる」と自信を持つきっかけになりました。


就職活動:厳しい現実と選択の難しさ

卒業が近づくと、次は就職活動の壁に直面しました。建築業界は求人が多いとはいえ、自分のやりたい仕事を見つけるのは簡単ではありませんでした。施工管理の仕事に興味を持ったのは、現場で直接建築に関わりながら、完成までのプロセスを全体的に管理できる点に魅力を感じたからです。

ただ、面接では「現場は体力的にも精神的にも大変だけど大丈夫か?」と何度も聞かれ、正直に答えながらも不安がありました。最終的には、現場経験を積める会社を選び、「まずはやってみよう」という気持ちで飛び込みました。でも、その決断をするまでには相当悩み、家族や友人にも相談しましたね。


新人時代:現場の厳しさに直面

就職して施工管理技士として現場に配属された時、最初に驚いたのは現場のスピード感でした。職人さんたちが黙々と作業を進めている一方で、自分は指示を出す立場なのに全然ついていけず、毎日焦っていました。「何を優先すればいいのか」「どう伝えれば伝わるのか」が全くわからず、先輩に怒られることもしょっちゅう。特に工程表を作るのが苦手で、締め切りに追われて徹夜で資料を作ったこともありました。

また、安全確認や品質チェックで細かい部分を見逃してしまい、職人さんに「もっとちゃんと見てくれよ」と注意されたこともあります。その度に自分の未熟さを痛感し、「もっと勉強しなきゃ」と思う日々でした。


今の仕事での苦労:責任と信頼の重さ

施工管理技士として数年働き、少しずつ現場に慣れてきたとはいえ、今でも苦労することはあります。特に大変なのは「責任の重さ」です。スケジュールが遅れることがないように、各業者さんと密に連絡を取り合ったり、トラブルが発生した時には即座に判断して解決策を示したりと、現場全体をコントロールする責任を常に感じています。

また、職人さんやクライアントとの信頼関係を築くのも難しいところです。例えば、工程が遅れた時に「すみません」の一言だけでは済まない場面もありますし、説明不足で相手に不安を与えないよう、常に気を配っています。その一方で、チームとしてうまく連携できた時には、大きなやりがいを感じます。


苦労から学んだこと

これまでの経験を通じて学んだのは、「失敗を恐れず前に進むこと」と「周りの人とのコミュニケーションの大切さ」です。学生時代から今まで、数えきれないほどの失敗をしてきましたが、その度に学びがあり、成長できたと実感しています。
また、施工管理の仕事は一人では絶対にできないので、周囲の人との信頼関係を築くことが何より重要だと感じています。


苦労したことは多いですが、その分得られるものもたくさんありました。これからも新しい挑戦をしながら、成長し続けていきたいと思います。

現在同じような道を歩んでいる方、これから建築業界を目指す方、ぜひ一緒にがんばりましょう!


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