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ネットに漂うCDショップ ~音楽はたそがれない 3⃣

*今回のおススメBGM : 加古隆「青の地平」


タイトル変えました。 引きつづきヨロシクお願いします。

ピアノという楽器はホントに不思議な楽器やなぁと思う。
そもそも私はロック少年出身なもんで、ギターも大好きなんやが。

ギターは大きく分けても生と電気があり、特にエレキギターはブランドによってけっこう音が違うし、エフェクターの使い方でさらに芸は細かくなる。
そのきらびやかで豊かなバラエティに比べて、どうや。 
ピアノの音色のシンプルさは。
それでも奏でる旋律の多彩なこと、深遠なことは他にたとえようもないな。
ロックにも、ジャズにも、クラシックでも縦横無尽に活躍する。
それがピアノのすばらしさだ。


で、今回の加古隆。
現代音楽出身ということで初めは敷居が高く思ってたけど、なんやろねこの人の紡ぎだすメロディは。
これが人間が発想するメロディやろか。
もしかして宇宙の果てから迷い込んできたメロディやないか。 138億光年かなたの。

この「青の地平」のオリジナルはNHKのドキュメンタリー番組「ドキュメントにっぽん」のテーマ曲だった。
番組自体はNHKらしい地味なものだったが、この曲聴きたさに毎回観ていた。

余談やけど、そのなかの『さよならレザン』という回は名作だよ。
眼の不自由な方と、彼の日常を支えつづけて5年の役目を終えた盲導犬レザンとの別れの物語り。
その大詰めにこの曲が流れ、別れの悲しみはいや増す。
さすがNHKとココロのなかで熱い拍手を送る。

…とここまで書いて、大きなカン違いをしていることが判明した。
『さよならレザン』は「ドキュメントにっぽん」ではなく、その後継番組「にんげんドキュメント」での放送で、テーマ曲も「青の地平」ではなく「黄昏のワルツ」だった。
こんな雑文でもネットにさらすからには間違いがあってはならじと念のため調べていて判明したんだ。
思い込みはオソロシイ。 何十年も「さよならレザン」と「青の地平」はセットになっておったわ。

そやけどね、だからといってこの曲の魅力が失われることはない。
私にとって「青の地平」は、変わりなくお気に入り三本の指に入るピアノ曲だ。

加古隆は同じくNHKドキュメンタリー番組の秀作「映像の世紀」テーマ曲「パリは燃えているか」もすばらしい。  あらためて書くことがあるかも。



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