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ネットに漂うCDショップ~昭和99年締めくくりスペシャル

今回のおススメBGM:Nick Cave / Into My Arms


あぁ、まさかこんな時がやってくるなんてなぁ…
何がって、昭和99年が終わるんだよ。
うらなり学生時代に、息するようにオンガクを聴いていた夢想時代に、結婚して子どもができた人生の青春時代に。
まさか昭和の99年を我が身が経験するなんて思いもしなかったよなぁ。


ふしぎなことにミュージックビデオの類いにあまり興味がない。
どんなに好きなアーティストのどんなに好きな曲でも、プロモーションビデオを観たいというキモチがあまり起こらないのだ。
ライブは別としてオンガクはあくまでオンガクで完結し、映像の補完は余計なお世話だと思っている。

しかし。
それでも強烈な印象がアタマにこびりつき、その曲を聴くときにはぜひ映像もセットでと願う歌もある。
数少ないその例がこの曲。

Nick Caveの知識はほぼないし、レコード・CDも持っていない。
なのに、だ。

音楽ソフト業界が隆盛のころ、メーカー主催で新作の発表会のようなものが度々開催されていた。
ある年(CD売上がピークのころ)、あるメーカーに呼ばれたそうした会でこの曲のP.V.を観た。
見るからに恐ろしげな厳ついおっさんが、モノクロのコントラスト強めのフレームのなかで歌い始める。

 何だ、この歌は…

視線が釘付けになり、呼吸をするのも忘れそうになった。
ずっと後になってどんな歌なんだろうと気になって和訳を調べてみたが、予想どおり意味がよく分からなかった。
観念的で抽象的で… はてこれは愛の歌なのか?

日本語しかわからない私は洋楽を聴いていてよく思うことがある。
日本語の歌に比べて圧倒的に洋楽の方にお気に入りが多いが、ボーカルも器楽の一部として聴いているのが現実だ。
もしこれで英語がネイティブで理解できたなら、この曲の魅力はどんなものになるのだろう。
いつものごとくYou Tubeのリンクは張らないが、これはぜひオフィシャルビデオと共に聴いていただきたい。

どうですか。
昭和99年、締めくくりにお似合いの曲だったでしょう?

そして、やってきますよ。 昭和100年が。





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