南魚沼で考えたこと 2

リゾートマンションは30年前に購入した。小さな間取りで、バブルが始まりそうな前夜だった。

投資ではない。スキーが好きだったので「使い倒す」目的だった。

その後、あっという間に乱立状態になり、中古物件も3に跳ね上がった。もちろん売却には興味はなかった。

その後、海外転勤を重ねている間にバブル崩壊となった。

マンション価格は大暴落した。自分には関係ないことだったが、今でも質問される。

「大損しましたね。」

「いやいや、30年間十分楽しみました。価値が0になってもおかしくないくらい使い倒しました。」

「????」

こういう質問をする方は、投資家でも投機家でもない。中途半端な人々だ。

もちろん、高値で退職金を叩いて買って、価値がなくなって苦しんでいる人も何人も知ってる。しかし、そもそも退職金で買うことに問題があるのだ。終の住処として家族が全員思っていれば問題ないがそんなことは普通はない。冬の生活を経験したことがない人々が安易に終の棲家として買うほうがどうかしている。

私は終の住処にしてもいいと思って購入した。でも家内は「冬は暮らしたくない」と今でも言う。

自分だってわからない。

まだ体が動くうちは一軒家がいいかも。とか、今は年中住んでもいいと思っているが歳を重ねていくうちに、冬は雪のない天気の良い地域で暮らしたいと思うかも知れない。

誰だって時が経てば、考え方が変わるのだ。決めつけるほうが不自然である。



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