Trovatoreさんの質問「桜井先生のお考えでは、原発は地震、津波などを考慮してもメルトダウンの確率が百万年に1回以下でなければ稼働してはならないそうですが、その根拠は何でしょうか」への回答 すべての原発に対してではなく、①高人口地域、②Mw=9.0の大地震発生地域、などについてで、福島事故後でさえ、東大や原子力機構(旧原研軽水炉安全部門)や電力会社や原子炉メーカーの研究者・エンジニアは、まだ、現実的思考ができず、深い霧の中をさ迷っています

質問

Trovatoreさんから、2024年3月12日 09:25、「桜井先生のお考えでは、原発は地震、津波などを考慮してもメルトダウンの確率が百万年に1回以下でなければ稼働してはならないそうですが、その根拠は何でしょうか」なる質問。

回答

私は、SA対策済み、内部事象+外部事象、年間平均での広い意味での炉心損傷事故発生確率を論じているのであり、メルトダウンの発生確率ではありませんので、注意してください。
発生確率については、百万年に1回以下と言わないで、10Λ-6以下と言って下さい。
欧米の基準は、普通、10Λ-5、放射能大放出10Λ-6、日本の安全審査も同じ基準ですが、特別な場合、もうひと桁、厳しくしておく必要があります。
私の主張する10Λ-6以下と言うのは、すべての原発に対してではなく、①高人口地域、②Mw=9.0の大地震発生地域、などについてです。
大地震が頻発する日本は、原発設置には、不向きであり、3.11の出来事を偶然の不可避の出来事としてとらえるのではなく、専門家が、自然現象は、地震学の不確実性などに起因し、常に、保守的に評価できず、残余のリスクに対する対策など、必然的思考と対策を怠った結果であり、福島事故後でさえ、東大や原子力機構(旧原研軽水炉安全部門)や電力会社や原子炉メーカーの研究者・エンジニアは、まだ、現実的思考ができず、深い霧の中をさ迷っています。


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