研究ノート 人類は、有史以来、自然現象との戦いであり、いつも負けており、部分的には、経験から学び、負けないようなこともありますが、まだ、分からないことがあり、確実に言えることは、起こってみなければ分からないと言うことであり、もし、戦争や隕石衝突まで考慮した工学的安全対策が課せられたならば、原発の安全性確保は、不可能になり、原子力発電技術は、成立しません

人類は、有史以来、自然現象との戦いであり、いつも負けており、部分的には、経験から学び、負けないようなこともありますが、まだ、分からないことがあり、確実に言えることは、起こってみなければ分からないと言うことであり、2011.3.11に発生したモーメントマグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震も、発生前は、日本史上例がなく、発生確率は、発生後の後知恵ならば、当然なことかもしれませんが、実際には、地震研究者ですらまったく分からなかったことであり、発生確率は、極めて低く評価されており、だからこそ、3.11後、日本地震学会会長は、まったくノーマークだったことに対し、国民に謝罪しましたが、いまでも言えることは、原発の安全を考える場合、これまで、発生確率の低さから、対策項目から削除されてきた現象があり、それらは、
・戦争、
・大規模内乱、
・隕石衝突あるいは小惑星衝突、
であり、戦争による原発への不確実性は、ロシアのウクライナ侵攻に伴うザボロジェ原発(VVER-1000 6基、旧ソ連が開発した100万kW級加圧水型軽水炉)やウクライナからロシアへの反撃によるクルスク原発(RBMK-1000 4基、旧ソ連が開発した100万kW級黒鉛減速沸騰軽水圧力管型炉)であり、常に、苛酷炉心事故に伴う環境への放射性物質の大放出になりかねず、極めて危険な状況にあり、隕石衝突については、十数年前、ロシアの工場敷地内で発生しており、工場の損壊と関係者の負傷が生じ、無視して良い事象ではなく、どのように受け入れるかは、難しい問題で、もし、戦争や隕石衝突まで考慮した工学的安全対策が課せられたならば、原発の安全性確保は、不可能になり、原子力発電技術は、成立しません。

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