Trovatoreさんの質問「労災認定された死亡者の線量は原発事故以前からの線量も含めて多い人でも100mSv程度で自然放射線による被ばくと同程度ですが労災認定されたのはどういうことでしょうか」への回答 放射線従事者の積算被曝線量が少なくても、因果関係が明確に否定できなければ、労災では、被害者救済の考え方と方針の中で、労災事故と認定され、損害賠償される社会制度になっていますから、福島第一原発の放射線従事者の例も、被曝のグレーゾーンの世界であり、明確に、yesともnoとも断定できない世界
質問
2024年5月16日 10:01
Trovatoreさんからの質問
労災認定された死亡者の線量は原発事故以前からの線量も含めて多い人でも100mSv程度で自然放射線による被ばくと同程度ですが労災認定されたのはどういうことでしょうか。
回答
人間は、生きている間に、自然放射線による被曝をしており、たとえ、原子力施設の放射線従事者でなくても、白血病などになり、たとえば、有名な例では、人気女優の夏目雅子さんは、若くして白血病で亡くなっており、人間は、偶発的に、何が明確な原因であるか分からないまま、亡くなっていて、ただ、放射線従事者の積算被曝線量が少なくても、因果関係が明確に否定できなければ、労災では、被害者救済の考え方と方針の中で、労災事故と認定され、損害賠償される社会制度になっていますから、福島第一原発の放射線従事者の例も、被曝のグレーゾーンの世界であり、明確に、yesともnoとも断定できない世界のように思え、積算被曝線量と被曝死の間には、プラスの強い相関関係が存在しているものの、被曝線量が多ければ、必ず死亡するわけではなく、確率が高くなるだけであり、その逆も言えますから、単純ではありません。
私は、2024.5.13、福島第一原発の見学・調査の際、この問題について、具体的な数値を上げ、問題提起し、その程度ではなく、35年前から、日本の放射線従事者の積算被曝線量と何らかの異常の発生の相関関係の調査・分析をしており、常に、現状把握しています。