原研は、1991年、関西電力関係者立会いの下で、大規模PWR試験施設(LSTF)で、美浜原発2号機伝熱管破断事故の模擬実験を実施、関西電力同様、ECCS冷却水の注入口よりも下流の温度計の温度を公表、原子炉圧力容器内の温度は、原子炉熱核流動計算コードRELAP5/Mod.2で、実験解析し、正しい温度変化を原研研究報告書に記載したものの、一部の専門家しか入手できず、社会的には、正しいデータは、公表されていないに等しく、関西電力も原研もインチキ記者会見(拙著『美浜原発事故』参照)

世の中では、電力会社が、もっと一般的に言えば、あらゆる組織が不都合な真実を公表しないことは、認識されており、私が、直接、経験した具体例をひとつ挙げれば、1991年に発生した関西電力美浜2号機の蒸気発生器伝熱管破断事故において、関西電力は、正しい測定データを公表せず、事故の影響が小さいかのようなデータを公表しましたが、もっと具体的に言えば、伝熱管破断に伴いECCSが作動し、コールドレグ(原子炉システムの低温側配管)に注入されたECCS冷却水は、原子炉圧力容器内に注入され、原子炉圧力容器内壁が急冷されますが、関西電力は、コールドレグのECCS冷却水の注入口よりもはるかに下流に設置されている温度計の緩い変化の温度を公表し、ECCS冷却水の上流側に温度計が設置されていないため、原子炉内壁が何度まで急冷されたのかについて、一切、触れず、原研は、関西電力関係者立会いの下で、大規模PWR試験施設(LSTF)での模擬実験を実施し、やはり、関西電力同様、ECCS冷却水の注入口よりも下流の温度計の温度を公表し(首謀者は、佐藤一男原研理事、現場責任者は、飛岡利明原研原子炉安全工学部長)、原子炉圧力容器内の温度については、原子炉熱核流動計算コードRELAP5/Mod.2で、実験解析し、原研研究報告書に記載したものの、一部の専門家しか入手できないため、社会的には、正しいデータは、公表されていません(拙著『美浜原発事故』、日刊工業新聞社、(1992))。
関西電力も原研もインチキをしました。

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