Trovatoreさんの「マガジン」についての質問「学術的価値が高い記事は有料になっているものが多く、ある程度の日数を経れば無料公開にするお考えはあるのでしょうか」への回答
質問
2024年3月3日 11:08
Trovatoreさんからの質問
学術的価値が高い記事は有料になっているものが多く、ある程度の日数を経れば無料公開にするお考えはあるのでしょうか。
2024年3月3日 11:10
Trovatoreさんからの質問
「准教授に論文取り下げ勧告 先行研究を無視「作法・倫理反す」熊本大」という報道が最近ありましたが、福島原発事故の国会報告書は、桜井先生の先行研究を無視していたそうですが、この報告書も取り下げの必要はあるのでしょうか。
回答
いまの技術論にかかわる有料記事は、学術的で、オリジナリティの高い物ですが、あくまでも、読者の反応を見るための試みであり、今後、有料のままにするか、料金を下げるか上げるか、それとも、無料にするか、さまざまな選択肢がありなすので、読者の反応を見ながら、考えて行きます。
学術論文、特に、学会論文誌原著論文では、先行研究の引用と位置づけが不可欠な条件であり、先行研究を無視して、オリジナリティを主張することはできず、そのような論文は、査読の段階で掲載拒否の判定がなされますから、世の中では、曲がりなりにも、そのような社会制度が機能しており、問題は、査読を経ていない政府や都道府県や市町村や組織内の調査報告書の内容であり、Trovatoreさんが懸念している対象は、東電による事故調査報告書やいろいろな専門家への聞き取り調査などを基にしてまとめられた黒川清編『福島第一原子力発電所 国会事故調査委員会報告書』における、黒川提案の「規制の虜」(黒川さんは、表現を間違えており、正しくは、「規制側は(被規制側の)虜」)であり、規制側と被規制側の逆転関係についての学会誌原著論文は、2008年に、私の原著論文が科学技術社会論学会の論文誌『科学技術社会論研究』に掲載されており(掲載論文誌参照、東大大学院総合文化研究科での5年間の研究成果の総まとめである拙著『科学技術社会論序説』に収録を参照)、その後で、同様のことを主張しても、単なる盗用や解説やアナロジーの次元のことに過ぎず、調査のために税金を20億円も費やした国会事故調報告書は、企業の技術報告書以下の信頼性と出来であり、学術報告書でもないため、そこに記された内容は、単なる「寄せ集め報告書であるため、学術的批判の対象になるほどの価値はなく、付き合いのある新聞社論説委員や私の著書の編集者数人の意見を総合し、無視しました。
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