Trovatoreさんの質問「青山というひとの説が正しいかどうかは別として、圧力隔壁損傷原因説は、間違っているのでしょうか」への回答
質問
2024年6月23日 14:20
Trovatoreさんからの質問
青山というひとの説が正しいかどうかは別として、圧力隔壁損傷原因説は、間違っているのでしょうか
回答
私は、事故調査報告書の公開当時、入手吟味、著書『崩壊する巨大システム』(時事通信社、1992)に記載、事故調査委員会の事故調査手法は、
・事故現場の証拠に語らせる、
・不明確なことは、再現実験に語らせる、
ことであり、限られた期間と予算ですから、理想的には仕上がらなくても、工学的に不自然な結論にならないようにしてあり、そうでないと、航空関係の専門家から、異論が出て、調査委員会の権威と継続にかかわる問題に進展しますから、それなりの、責任と覚悟で社会対応しています。
圧力隔壁に亀裂が生じたことは、否定できない事実(証拠)ですが、それは、
・一次的起因事象なのか、それとも、二次的起因事象なのか、
・尾翼の内外圧差から生じるリベット変形から内部膨張現象が生じていたこと(尾翼破壊が先ならばこのような事象は発生しない)、
・尾翼の圧力逃し弁(蓋)が開状態になっていたこと(尾翼破壊が先ならばこのような事象は発生しない)、
・補助エンジンが吹き飛んでいたこと(尾翼破壊が先ならばこのような事象は発生しない)、
などからすれば、圧力隔壁破壊は、一次的起因事象であり、しかし、実際の事象をうまく説明できない事実も存在しており、それらは、
・圧力隔壁損傷後、急減圧が生じていない、
・映像に拠れば、CAは、酸素マスクなしで、機内を移動し、乗客対応していた、
・圧力隔壁損傷に起因する爆発音のようなバンという音があり、その後、気裂の大きさからすれば、狭い箇所の空気の流れで、ピーという大きな音がするはずですが、そのような証言がない、
・機内温度が下がるはずですが、映像に拠れば、CA・乗客とも、寒さに怯える様子は見られない(機体の電気系統が機能していたため、通常どおり、エンジンの熱で加熱された空気が、機内に給気されていたと解釈すべきか)、
など、説明不足もあります。
なお、JAL123便事故「権力犯罪説(自衛隊飛翔体衝突説)」では、自身に不都合な事実や証拠は、権力による捏造として、完全否定し、自分勝手な解釈を積み重ねていますが(地上から、「飛行中の尾翼にオレンジ色の物体(自衛隊飛翔体オレンジエアー)が見えた」、撮影した写真では、「機体下側にオレンジ色の物体(自衛隊飛翔体オレンジエアー)が存在」、「事故機を戦闘機が追尾」(茨城県百里基地発進の二機の戦闘機は、墜落後に発進)など、すべて、捏造、事実に反する)、事実関係を吟味し、時系列に沿って整理すれば、
・事故以前、オレンジエアーなる用語は存在しない(ボイスレコーダの機長の言葉はオレンジエアではありえない)、
・事故時、相模湾には、対空飛翔体を発射できる艦船(存在した艦船は対艦船用低空単距離飛翔体)が、存在しなかった、
など、単純な問題になるはずですが、「権力犯罪説(自衛隊飛翔体衝突説)」の信仰者は、それらの自己主張に不都合なことは、すべて、権力による捏造や隠蔽とし、時系列と事実を無視した木に竹を接ぐようなシナリオ作りに終始しています。