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PoC開発の例

デモとは文字通りデモンストレーション(demonstration)であり主張したい事を訴えるデモ隊と同じです。IoTではデモ装置は必須となっています。そのため、PoCなる言葉が氾濫しました。このPoC(ポック:Proof of Concept)は「概念実証」という意味でどのような事ができてどのようなサービスを提供する確認する事です。昔からある似た言葉でプロトタイプ(prototype) があります、これは量産モデルに発展させることが前提の原型を作るという意味でかなり作り込んでおり、量産前の試作と言った感じです。

デモ機はこのPoCの事です。まずどのようなサービスを提供したいのかによりますが、例えば遠隔地にいる一人住まいの親が心配だから見守りサービスを提供したい考える人も多いと思います。例えば1997年に始まった電気ポットのIoT化による見守りサービスが有名です(見守り業界)。これはポットが使われるとシステムセンタ(今でいうクラウド)に通知が行きます。電源を入れました、給湯、保温、お出かけボタンを押したなどの情報を通知、システムセンタで蓄積された情報は1日2回指定されたメールで通知されます。また、Webページでは1週間毎の状況が表示されるので生活リズムをチェックする事ができる仕組みです。これでポットを使う人は見守る事ができる仕組みです。

ポットを使わない人も見守りたいと思うのは人の常、もっと幅広く見守れるサービスを提供しようと考えた時に何をもって確認するかです。人がいつも使うものの候補によく上がるのが冷蔵庫、電気、水道、トイレ、お風呂などで使用状況を監視しようというものです。監視するにはセンサが必要です。冷蔵庫は扉の開閉を検知するドアセンサ、電気はメータがIoT化されているものは契約すると入手できるケースがあります。ガスはまだネットワークに接続しているものは少ないようでする電気、ガスもメータを読む方法も考えられますがメータ部分に何かを取り付けると検針時の邪魔になってしまいます。水道は地中にメータがあるので電波を飛ばすことも難しくスマート化は進んでいません。トイレは推薦であれば蓋の開け閉めを検知すれば良さそうです。風呂は入り口の銅の開閉でしょうか。候補としては、冷蔵庫、トイレ、お風呂ですが、毎日必ず利用するとなるとトイレが有力です。トイレのドアに開閉センサは一人暮らしだと開けっ放し、洋式トイレで蓋があるという前提で蓋の開閉センサで良さそうですが、開けっ放しになる可能性も。人感センサで人が来たことを検知できますが直射日光やペットにも反応してしまいます。

色々考え多数にトイレなら1日1度は利用するだろうし、トイレの蓋を閉める装置を取り付ければ、いやでも蓋を開けることになるからこれで毎日の活動を見守れます。具体的には
蓋を開けるのは人で、閉めるのは人か自動であれば良さそうです。実際この装置は2021年に内閣府の「AIホスピタル構想」のIoT部分で利用しています。作成した装置はサーボモータと傾斜を検知するセンサとインターネットに接続する通信装置を一体化したものです。蓋が開くと傾斜センサが検知してタイマを開始します。例えば10分経過しても蓋が閉まらなければサーボモータで蓋を押して閉めます。サーボモータで蓋をすれば本来ならしまった角度になるはずですがまだ人が居れば閉まらない程度の弱さで閉めます。これが1時間経過しても閉まらなければ異常事態ではとクラウドに通知します。クラウドでは異常事態かもしれないと登録されているユーザにメールを送ります。クラウド上では利用状況が確認できるようになっています。このようにIoT端末から通信機器、クラウドサービスまでまとめて開発しました。実施した試験では蓋が自動開閉するもタイプもありますが本質的に角度を検知する機能なので問題なく動作と効果かを確認できました。PoC完了と言うところです。

PoCの次は事業として行うのであれば装置のデザインや耐久性、コストなど様々な要因を考慮しなければなりません。このサービスを実施したいという方はぜひ手を上げて下さい、ンストップサービスで提供いたします。

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https://xtech.nikkei.com/it/atcl/column/16/060800123/082400010/
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https://medicaldx-jp.com/news/257


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