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ひなたぼっこのひとりごと

今日はとても天気がよく、お昼ごろにひなたぼっこをしていました。

室内にばさっとひろげたお布団に埋もれて、背中がぽかぽかして、うつらうつらする時間がわたしはとても好き。

こういうときこそ、日々の生活で然して重要でないことばかり考えていたりする。

今日は、自分の老後とか死ぬ間際のことを考えていた。

わたしはどうなっているのだろう。

自分の傍にいるのは誰なんだろう。

どんな人に看取ってほしいだろうか。
ただいまとおかえりを、絶大な安心感を持って言い合える人はいるだろうか。


わたしは漠然と、自分の人生は人数に関係なく大団円で終わりたいと思っている。TV版エヴァの最終回くらいの。

今日みたいにぽかぽかの日で、縁側でうたたねしてたらふわーっと死んでたっていうのが理想。父方の祖母が90代老衰で亡くなったので、きっちり天寿を全うしたい想いがある。

長生きした女性として、宇野千代の生き方や在りようにも憧れる。
好きなもん作って書いて食べて、追っかけて、年とってもキャッキャできる元気さが好き。

彼女は助手の女性が最期は近くにいたんだったか。

宇野千代を知って、人生の伴侶…いわゆる旦那や異性が最期にいなくても幸せを喰らいつくして死ぬことが出来るのだと知った。

ほかのご高齢の女性の例で思い出したのが、わたしがかつてコンビニの副店長をしていたときの常連のおばあちゃんだ。

彼女は杖をつきながら「年を取るとね、大事なのは同性のお友達なのよ~、男はだめよ~!」と言っていた。

うーん…同性のお友達か。
なぜ男性はだめだと捉えているかは諸事情※で聞けなかった。

たしかに女性は強い。例外なく強い。
これまで出会った女性は、肝心なところは(根性の良し悪し関わらず)譲らないって人ばかりだった。

それはそれでいいとして、女性だけでワイワイしてれば幸せ!とは全く思わない。

わたしはいまのところ異性が恋愛対象だし、異性がいるありがたみや楽しさもわかるのだ。愛したい人を好きでいたい。

絵を関わらせるならば、性別や立場や美醜はどうでもよくて、出会う人がどんな人なのか知って、描いてって、「もっと好き」を言い続けたい。

老後はどうなっているのかわからないが、とりあえず縁側のある家は必須だな、とぽかぽかしながら結局とっぷりお昼寝をしたのだった。

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※コンビニ常連のおばあちゃんはアル中である。
毎朝毎晩来るたび小さい紙パックの鬼ころしを買うのでわたしは内心「鬼ころしのおばあちゃん」とひどく物騒なあだ名をつけていた

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清世/画家
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