小学5年生が絵本についてアンケート回答しました(その1)
「ゆめづくろうくんとわんたくん」についてのアンケート結果発表
読書の秋といっても、おうち時間もなかなか取りづらくて、そして冬に向かって色々の準備を整えたいこのごろです。ありがたいことに宣言解除となって、晴れて正々堂々と活動ができる!―のはまだまだ、先だよっていう世の中の空気。読みたい本を選ぶのだって、一歩外に出ていかないと見つからないんです。
読みたい本がない?ならば作ってもらったらどう?と単純な発想で、読み聞かせボランティア活動の貴重な時間を、表題の絵本「ゆめづくろうくんとわんたくん」を小学校五年生に見てもらい、率直に意見をもらってきました。学習時間なのにこんなことを、やってしまいました。
無意識ですが、こういう時間も子供たちにとっては「なにかをプロデュースする」アイデアや意見を考えるトレーニングとしてはもってこいなんじゃないかとおせっかいにも考えました。
この絵本を製作しているのは大学生さんで出版ベンチャー“夢玄舎”です。まだまだこれから成長する企業ですし、メンバーも学生さんですからリアルな現場の意見を汲み取って、出版社として是非成長して欲しい思いもあります。
5年生31名と、一緒に活動している児童文学研究家(私のボランティア師匠です)にご意見を色々頂いてきました。先にアンケート用紙を作り「当てはまるものに○をつけてね、他に意見があればメモしてくださいね」と言って読み聞かせて見ました。アンケート結果は、以下の通り。
<お話について>○ポイント/32人中
いい話だった27ポイント 他の人にも読んでほしい19ポイント 気持ちが元気になった12ポイント 話が短くて覚えられた9ポイント ゆめづくろうくんみいたいになりたい8ポイント 楽しいお話だった6ポイント わんたくんみたいになりたい4ポイント よくあるお話だと思った4ポイント もっとドキドキするお話にしてほしかった4ポイント 幼稚っぽい3ポイント 英語は必要ない3ポイント
でした。面白くないという回答はゼロでした。幼稚っぽいという回答については3~8歳向けのお話だと思った、とのことです。
<絵について>○ポイント/32人中
お話と絵が合っている25ポイント かわいい20ポイント わんたくんがいい12ポイント ゆめづくろうくんがいい6ポイント …でしたが カラフルなほうがいい20ポイント もっと風景を描いてほしい17ポイント もっと表情をわかりやすくしてほしい10ポイント
と、絵に関する要望は色々と聞かれました。
『絵本』と名乗っているからには“絵”の立ち位置というのは極めて重要になります。
児童文学研究家の方からいただいた一言は『絵本は読んでもらうように作られているといえます。シンプルな絵が、より読まれる文章によってイメージを膨らませ、また自分なり(聞き手)のイメージをふくらませていく…シンプルなりのもう一つ、工夫があればと思います』
です。
一緒に活動をさせていただきながら、お師匠とは考え方が違っていて、私は読み聞かせ活動や絵本とどうやって付き合っているか、というと
絵本はコミュニケーションツールであり、読み聞かせはコミュニケーションの場!
と思っています。読んでもらうように作られているのは確かですが、絵本によって、絵本を使って、親子や兄弟や友達先生と、雑談ができる…共通のネタであることが一番大事だと思っています。素敵なお話や感動できるお話は、人が生きていく上で、色々と出会うものです。もちろんその逆も然りですが
みんなで、この本読んだな、とか、あの人に読んでもらったな、とか。それが雑談して楽しかったなという思い出があれば
本嫌いが減少する!
と信じているんです(笑)私って馬鹿だなと思うんですが、結局は誰かと一緒で楽しかった、という思い出は、いろいろなことに通じていて、野球やサッカーを楽しめる子、ピアノや将棋など一人で技術を磨く子、いずれにせよ誰かに何かを伝えなければならない場面は大人になっても必ず必要なスキルで、それが楽しかった思い出とくっついていれば
自分を表現することを恐れずにすむのではないかな…
自分を表現できるというのは、世界共通の絶対重要スキルです。
ゆっくりと、子供たちに付き合っていきたいと改めて思いました。
絵本「ゆめづくろうくんとわんたくん」朗読は↓までお越しください。
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