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読み聞かせボランティア使用予定本

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今月末に小学校1年生、2年生への朗読ボランティアへお邪魔することが決まりました。今学期最初であることと、おそらく自宅待機の時期などにyoutubeでみんなが見てたかもしれない日本昔話。私の職場の20代に聞きました。「パパママが本読んでくれたってこと、ある?」

答えはNO

ほぼビデオやNHK番組ばかり見てた、そうです。そっかぁ。あまりに幼い頃というのは、読んでもらていてもそこまでの記憶は残ってないかもしれません。でも寝る前に親が何か読んでた、くらいの記憶は残ってないのかなぁと残念に思いました。子供をおとなしくさせておくために、ジブリ映画は必須アイテムという時代だったんですねぇ。記憶に残らないなんて頑張り甲斐がないかもしれないですが、記憶は忘れているだけで消えはしないので、全国のパパママさん、凹まないでくださいね。

昔話は、古今東西、その地にまつわる言い伝えや、教訓がネタ元になっていることが多いですよね。そして登場人物も“おじいさんおばあさんが”印象的です。そして今回使うお話もやっぱり「おじいさんとおばあさん」なのです。

簡単あらすじ『おしょうさんとカックリカ』…或る夜和尚さんが夜中、庭先が騒々しいので見ていると「カックリカーカックリカー♪」と踊るきのこおばけたちがいたのです。和尚さんは数日後、きのこたちに「風呂に入れてやるぞ」と言ってきのこたちを鍋の中へ誘導し「きのこ汁」にして食べちゃった

『こめだしだいこく』…おむすびがコロコロ転がって、穴に落としてしまったおじいさんは、穴のなかに木彫りの大黒様を見つけ、掘り出し家へ持って帰るとおばあさんは綺麗に泥を落とし奉っていたら大黒様の鼻の穴から米が雨のように落ちてきた。食うに困らなくなったのを聞きつけた意地悪じいさんばあさんは、この大黒様を借りて持って帰り、もっと米を出そうと大黒様の鼻の穴を大きくした途端、花から泥水が大量に流れ、家の中が泥だらけになったんじゃと。

このお話の教えは、カックリカは「和尚さんのような識者は食用きのこの知識があったからむやみに食べてはいけないよ」でしょうか。こめだしだいこくは、もう読んでのとおり「欲張ってはいけないよ」かもしれません。

カックリカにはこんな結びの句がついています

どんぴんからりん すっからりん

物語の終わりは「おしまい」で終わるのでしょうけれど、もっと昔のお話はこんな「どんとはれ」や「とっぴんぱらり」など、面白い結びがついてますよね。

想像の域を出ませんが「どんぴんからりんすっからりん」は

どんぴん…上から下まで からりん…消えた すっからりん…全部なくなった

ということで「おしまい」の意味だと思っています。

大人になってこんな面白いイミフ日本語に出会えるなんて…昔の人々って中々、やるもんですね。

Auf wiederseh'n!


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