アルコール依存症:kiyopi式 入院期間の活用法
みなさん こんにちは。
今回も読んでくれてありがとうございます。
kiyopi です。
今回は、アルコール依存症で入院した場合に、入院生活をどのように捉え生活したら活かせるかということを、私の経験を元にまとめてみようと思います。
★アルコール依存症は通院ですら不便
アルコール依存症というのは患者を診てくれる病院が少なく、更には入院施設を有している病院が少ないために、通院であっても遠くの病院へ通わなくてはならなかったり、下手すれば県外の病院まで行かなければ診てもらえる病院がなかったりします。
ましてや入院ともなると不便な事この上ない病気でもあります。
でも考えようによっては、回復について真剣に、時間をかけて考えることの出来る貴重な時間にもなるのです。
★アルコール依存症での入院とは
アルコール依存症で入院する意味とは、はっきり言えば『お酒と実生活・社会のストレスからの隔離』です。
どこの病院も基本3か月入院することになります。
その期間に、病気の事、体への影響の事、家庭や社会への影響、アルコール依存症者に見られる心理などを勉強し、回復を目指すことになります。
入院中の生活はどこの病院でも『認知行動療法を取り入れた集団生活』ということになってますが、はっきり言って林間学校みたいなものです。
起きる時間 寝る時間、食事の時間、ミーティングなどの勉強の曜日・時間、お風呂の曜日・時間、外出の曜日・時間は決まっていますが、それ以外は自由行動になります。
よく『鉄格子付きの檻に閉じ込められる』と勘違いされている方もいますが、大声で叫んで暴れてしょうがないとか余程の酷い状態での入院でない限りは、そのようなことはありません。
入院期間は正直、自由時間が多いです。
入院したては抑うつ状態であったり、不眠が酷かったりして自分を悲観して絶望していたり、希望してなかった入院でイライラしていたりしますが、入院者は誰でも孤独に苦しんできた人たちなので、良くしてくれて相手をしてくれる仲間が必ず現れますから和らいでいきます。
会話を楽しみ、トランプしたりテーブルゲームしたり、筋力トレーニングしたり、一日中院内を歩き回って足を鍛える人もいますし、外出時には一緒に買い物に行ったりと、入院時ならではの不便さはあるものの、仲間の優しさや触れ合いによって、人である自分を思い出せる貴重な時間でもあるのです。
★入院時の時間の活用法
共感しあえる仲間と話をしたり、ワイワイやるのは楽しいものです。
しかし、普通に入院生活していたのでは、退院する頃には不安を抱えることとなり、アルコール依存症になった原因である実生活に無防備で戻ることとなります。
そうならないための対応策を考える時間を作っていただきたいのです。
入院中の豊富な時間を使った、私がおすすめする時間の使い方です。
★自分を知る時間を作る(毎日5分でもいい)
まずは1冊でもいいのでノートを用意してください。
①自分の抱えているストレスを書き出す
大きなことから小さなことまで、飲酒欲求に繋がった不満・不安・イライラ・怒り・恐怖・寂しさ・後悔などを書き残します。
不眠時、よく眠れない時などに頭の中に浮かび、グルグルと反すうして忘れられないことほど書き残します。
これは今まで蓋をしストレスに変わった自分の感情を吐き出すことであり、仲間に話を聞いてもらえた、共感してもらえたのと同じ原理です。
話すほどではなくても、そんな思いを抱えた自分を把握し、自分で認めることで落ち着いてきます。
②書き出したことを kiyopi式ストレス浄化法で分析します。
人の悩みのほとんどは対人関係でありますから、相手が変わらなければどうしようもないと思う内容がある、というかほとんどそうかもしれません。
ただあなたは、その相手が望むのなら自分は相手の望み通りに変われるでしょうか?
「努力はする、考えてみる、内容次第」とかは無しです。
それでは相手の望みは叶わないのですから。
どうでしょうか?
無理ですよね?
そうなんです。人は自分が納得しなければ変われません。
それは相手も同じなのです。
だから相手が変わらなくても、自分の現実の捉え方を変え、見方を変え、相手や周りに変わることを望んでいただけの自分を知り、自分を変えるためにkiyopi式ストレス浄化法を実行してほしいのです。
③感情日記をつける
毎日、何にどんな感情が湧いたのか、ネガティブなこともポジティブなことも書き残します。
嬉しかった、楽しかった、イライラした、怒れたなどを書き残してほしいのです。
人というのは、自分で思っているほど自分を知りませんし、分かってもいません。
だからこそ、起きた出来事の表面的な部分だけで一喜一憂し相手を責めてしまうのです。
自分を知って、自分を自分で社会に適応させるために、感情日記を試していただきたいと思います。
自分がどんなストレスに弱い傾向にあるのかのバロメーターにもなりますよ。
★さいごに
入院し、なすがまま入院生活を送り、意気揚々とストレスの元になった実生活に戻って、また苦しくなってスリップして病院に戻ることを繰り返す人を多く見ます。
私は経験者であるからこそ、そんな思いをしてほしくないと思いますし、入院費という出費も無駄に増やしてほしくないと思うのです。
今回の内容も、少しでも参考なっていただけたら幸いです。
今回も最後まで読んで下さりありがとうございます。
感謝します。 kiyopi