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復職への不安:アルコール依存症は必ず回復できる

みなさん こんにちは。
読んでくれて ありがとうございます。
kiyopi です。

アルコール依存症になり、休職したり入院したりすると、復職に対する不安と向き合う時が来ます。
そんな時、どうしたらいいのか?どう考えたらいいのか?私の経験を元にした私見です。

★復職は自分で思っている以上にハードルは高い

何故ハードルが高いのか?
アルコール依存症になる人には、『仕事への不満、職場の人間関係の不満』を強く抱えて、アルコール依存症に陥った人が本当にたくさんいます。
一つ一つのストレスは小さくても、重なって限界を超えてしまった人、
パワハラやモラハラがあったり、疎外されたり、いびられたりと理由は様々です。

復職とは、自分にストレスを与える場所に戻るということです。
人によっては、アルコール依存症になったストレスそのものが、職場の問題である場合もあります。

生活費のために、働かなければならないという人もいることでしょう。
ですが、決して焦らないでほしいのです。
焦って復職して、ストレスにやられてスリップしてしまう人も多いのです。
そんなことになってしまっては、本末転倒です。
結局はお金も、時間も、人間関係も失う事にもなってしまいます。
そうならないためにも、まずは自分をよく考えて知ろうとしてみてほしいのです。

★一番大切なのは自分を知ること・考えること

私はよく『自分は自分で思っているほど自分を知らない』ということを言っています。
自分の長所や短所、印象や人物像など、自分で考えるよりも人に聞いた方がよっぽど多くのことが分かります。

知ってほしいのは、仕事・職場でのストレス、それに対する自分の本音です。
そこから、
どんなことをストレスに思うか?
そのストレスを確実に受けることになっていく覚悟があるのか?
その現実ストレスに直面した時の対処法は自分なりにあるのか?
どうやってそのストレスを溜めないようにしていこうか策はあるのか?
考えて対策を練って、準備していってほしいのです。

場合によっては、職場移動や転職も含めた考えを持ってほしいと思います。
今ある焦りで復職を急いで、多くを失うよりも、後の安定や継続を考える視点もあると考えに入れてみて下さい。

ストレスの対処や自分を知る方法は以下のnoteを参照してください。


★体力や思考力

仕事への復帰のために、筋トレや散歩に励む人もいます。
筋トレや散歩は、達成感・満足感を湧き起こすホルモンの分泌に効果的と言われています。

『職場復帰のための筋力をつけるため、体力をつけるため』という理由でムキになってやる人もいます。
分泌されたホルモンの影響もあり、自信にも繋がりますが、
あくまでも筋トレや散歩で作り上げた筋力や体力は、実際に仕事で使う筋力と体力とは全く違うというのは知っていてください。
よく、筋力作りの筋力・体力作りの体力と、仕事上の筋力・体力をイコールで考えている人がいますが、トレーニングで作った筋力と体力で自信をもって復職し、実際に使う筋力と体力に違いがあって、思った通りにいかずに自信を無くしてスリップする人も実際にかなりいるのです。

また、筋力と体力ばかりに意識し過ぎて、仕事で使う思考力に意識を向ける人は、正直見たことがありません。
私は、本当は思考力を知っておくことの方が大事だと考えています。
アルコール依存症になると思考力は自分で思っている以上に低下してしまっています。
読めたはずの漢字が読めない、本の内容が・文章が・説明が理解できない・頭に入ってこない、物忘れが増えた、手順を把握しているつもりが抜けていた、などが起こります。
読書してみたり、していた仕事のシミュレーションしてみたりして、自分の今の思考力を認識してみて下さい。

★復職は信用も信頼も、マイナスからのスタート

最後に最も厳しい事ですが、そのまんまです。
正直に言えば大きなマイナスからの再スタートです。
何で休んでいたのか?、上司以外には言えないままの人、噂が立っていても誤魔化し続ける人もいますが、隠せば余計に信用は無くなっていきます。
休職したり入院したのですから、隠していたら、本心から気にかけて心配してくれていた人を裏切ることにもなるのです。
自分のプライドや羞恥心を守るために相手を裏切り、新しいストレスの元・バレないか?という不安・恐怖の元を作りたい(スリップの確率は確実に上がります)のなら構いませんが、そうでないのならアルコール依存症を打ち明けて感謝を述べた方が、信用されもすれば、信頼も回復します。
アルコール依存症というものを知ってもらい、理解を広める機会にもなります。
謝罪する必要はないです。
謝罪は意識的な上下関係を生みますから、「ありがとう」と「感謝します」を伝えてみてください。
驚くほど魔法の言葉になります。

★最後に

正直に言えば、私は退院後、自分を過信していました。
断酒の自信は全くないにもかかわらず、鬱症状の劇的に軽減されていたことで過信が生まれていたのです。
入院期間はお酒からの隔離期間という意識は持っていたのですが、日常ストレスからも隔離されているという意識が薄かったのです。
精神的にも落ち着いていたために復職を焦り、退院後すぐに上司に電話し復職の約束をしてしまいました。
元々、私がお酒に走ったのは家族関係です。
世間で言う毒親・毒姉妹と言われる機能不全家族であったからです。
そのストレスの温床に戻るという意識もなければ、対策も、自己理解も、何もなかったのです。
1週間で鬱状態に戻りました。
2週間で底付き寸前の苦しさでした。
飲酒欲求こそなかったものの、震えや痙攣、痛み、不眠に逆戻りでした。
言う事の変わった私に上司はもちろん激怒しましたが、自分ではどうする事も出来なかったのです。
最終的には回復を優先することにし、自分のわがままで強引に退職しました。
本当にそのまんま逃げた形での退社です。
しかし、どうやったら回復できるのか、どうやって回復していくのか、全くわかりませんでした。
そこから色々と自分で考えながら回復に努めてきました。
そこで気付いた様々なこと、それを元に辿り着いたのが、ここでまとめているkiyopi式回復法です。
私も苦しんできましたが、同じように苦しむ人を無くしていきたいのです。
私の回復法は、自分の外に頼り、回復を求めるのではなく、自分をとことん見つめて、知って、変えていく いばらの道でもあるため、受け入れがたい人も多くいるとは思いますが、そんな私の失敗を元に今回もこのような内容になりました。
何か参考にして頂けたら幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
感謝します。 kiyopi

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