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ペンギン好きが産廃業社【石坂産業】へ見学しに行った話(後ペン)



とても天気の良い平日。

都内からレンタカーを走らせ、
(渋滞に巻き込まれちょっと遅刻…)

たどり着いたのは埼玉県所沢市に程近い場所にある

石坂産業




女性が経営者である石坂産業


前ペンで最後に記した

【産廃業 女性】と検索したら

真っ先にヒットした『石坂産業』は、

石坂典子氏が二代目社長として

産業廃棄物業界のマイナスイメージを払拭するため

"見せる・五感・ISO経営"で改革してきた。


周囲の人に自慢できる会社を作ろうと

“脱産廃宣言”をし、

定期的に
『自分たちの仕事をあえて外に見せる』見学会を行うことで

社員教育にも繋がり

『5S(整理・整頓・清掃・躾・清潔)』が実現。


女性ならではの感性と斬新な知性で業界を変革。


さらに詳しい内容は、

下記『創業手帳』サイト内のインタビュー記事をお読み下さい。

(この記事を読んで非常に感動し勢いで、感想長文メールを送りました笑)



様々な事業に取り組む同社を見学


石坂産業は

産業廃棄物中間処理業をしながら、

産廃物の中の再生可能な資源をリサイクルし再生品販売をしていたり、


不法投棄場と化していた隣接する山を借り

人が足を運べる里山に再生

誰もが楽しめる様々な体験イベントを行っていたり、


落ち葉堆肥で有機農業『石坂オーガニックファーム』を営み

カフェで食事提供していたり(パン工房もある!)、


廃棄されるものを98%リサイクルしているからこそ

『環境教育』の分野でも力を入れていたり…


と、

様々な事業に取り組んでいる。



そして、

社内の仕事や取り組みを見学できる会を開催しているので

今回スタンダードプランの見学会に参加した。



この日の見学会の案内人は、

入社4年目を迎える佐藤エミリーさん

彼女は大学生時代にこの見学会に参加し

石坂産業の取り組みに感銘を受け、入社を決めたとのこと。


毎年多くの入社希望エントリーがあるそうだが、

なぜ、そこまで人を魅了するのかは、

私も実際に見学会に参加して納得した。

女性の社員も多かった。


正直、私もすぐエントリーをしたい気持ちである
(愛知在住で家庭の事情もあり実際には即行動できないのだけれど…)。



一般的に、

産業廃棄物のリサイクル率はおおよそ70%程だそうだが、

石坂産業はなんと98%もリサイクルできている。


それだけでもすごいのだが、

同社が目指すのは、リサイクル率100%!


この目標を実現するには、

製造メーカーと連携を組み

製品を生み出す段階で再資源化できる素材を扱うようにする。


そうすれば、リサイクル率100%が実現し、

いずれそれが当たり前の時代になるのでは

と、私も感じている。


詳細は、石坂典子社長がインタビューで答えています。


さて、

見学会は午前10時から午後15:30。

工場内はもちろんのこと、

里山内を歩きながら各箇所のレクチャーを受けた。


外の通路に敷かれたブロック。ある廃棄物を再利用されている。何かわかるだろうか?
…答えはぜひ見学会で!
外の自然との境界線を和らげる目的もある『緑化壁』。この地域の在来種が植えられている。
外来種ではなく『在来種』を選んでいる事に、学生時代その辺りの知識を身につけた私としては、とても感銘を受けた。
目視で不用物を取り除く。機械では人の半分の能力しか発揮できないが、適材適所でロボットの力も借りている。
見学途中の通路では、見学参加者の感想が壁一面に!
私ももちろん書きました。この感想が社員の方々に活力を与えているとのこと。
木材でも、品質によって様々な用途にリサイクル。
塗料や加工剤が付着している木材はバイオマス燃料になる。
蛇口だけでも、種類の違う金属が複数使われている。これもしっかり分別する。
道中の至るところに廃材の再利用。
こちらは里山フィールド。東京ドーム4個分の敷地面積。散策のし甲斐がある。
ヤギや鶏(もみじ)を飼育。産んだ卵はカフェのプリンなどに使われる。
ソーラー発電で稼働する列車に乗って里山をぐるっと一周!車掌さんのレクチャー付き。
気持ちの良い雑木林の中に、落ち葉を集めた場所が。
しっかりと分解が進めば『落ち葉堆肥』としてオーガニックファームの肥やしとなる。
見学が終わった後に、ほっこりするランチ♪オーガニックファームのお野菜がふんだんに!


たくさん歩き、

たくさんの情報を得て、

美味しいランチに身も心も満足…。


ここで終了したとしても、充分充足感があるのだが、

午後からはワークショップがあるのだ。


見学で得た事をアウトプットするワークショップ


"自分たちにできるアクションを考えるワークショップ"

個人的には、これがとても良かった。


この見学会の目的が

『一体私たちには何ができるのか?』

と、ひとりひとりが自分事として考えることである。


見学会のイメージとして、

見て回って会社の良い所を知って

「いい会社だね」

と感心し

終始参加者は受け手として終わるものだ(少なくとも私はそうだった)。



しかし、石坂産業の見学会はそうではなかった。


今回の見学会を通して、

自分が「いいね」と思ったことをワークシートに書き出し、

参加者同士で共有する。


人によって感想が違うので

新たな気付きを得ることができる。

自分の「いいね」だけでなく、他の参加者の「いいね」項目もメモすることで気付きが拡がる


そして最後には、

明日から自分が行動に移す事を書き、

皆に宣言をする。


正直、

「えっ、明日からできること…!??」

と焦った。


ただ感想を述べるだけでなく、

自分ができることは何かを考え、

皆の前で発表する。


一瞬逃げ腰になるのだが、

これがとても重要なのだと思う。


普段の生活で、

『循環型社会に向けてアクションを起こす事』

を、考える時間を作るなんて

あまりないだろう。


だからこそ、

こういう時に(無理やりにでも)考え抜いて

答えを導き出し

口に出して宣言をする。


これこそが、

大きなアクション。


見学会後に、案内人のエミリーさんから教えてもらったが

このワークショップの形式や内容は

社内の皆で悩み抜いて出来上がったものだそう。



なるほど。

だからこそ独自性があったのかと納得をした。



私は、

【ぺんきょー会】という

ペンギンについてのお話会を企画・開催している。


ぺんきょー会についての詳細はこちら↓


その【ぺんきょー会】の中で、

最後にはペンギンと環境問題についての話をする。


普段の生活の中で

『自分たちにできること』も

提案をしているのだが、

私がいくつかの例を挙げるだけ(参加者は終始受動的)で

終わっているので

このワークショップの形式は

ぜひ取り入れたいと思った。


ただ聴くだけでなく、

発言をしてもらう。



ちなみに、

今回のワークショップでの

私自身のアクション宣言は、

・noteに体験記を書いて発信すること(この記事)

・私が携わる4月のペンギンイベントで『マイボトル持参の方に特典をつける』アイディアを主催メンバーに相談すること

以上2点を宣言し、

すでに実行に移すことができた。



また、発言と同時に重要だと思ったのが

紙に書き出す行為だ。

言葉という、形に残らない行動だけでなく、

書き出すというアクションによって、考えが整理される。

そしてそのワークシートを持ち帰ることで、

振り返りができ、忘れずにいられる。



今回のワークショップによって、

アクションを起こす機会を作ることの大事さを

身を持って感じることができた。


見学会に参加して感じたこと



私は、このnote記事を書くにあたり

改めて石坂産業の見学会を思い返した。



気持ちの良い里山の空気や、

仕事中の社員の皆が見学者の私たちに
丁寧に元気よく挨拶(声の届かない所ではお辞儀)をしてくれたこと、

働いている方々が誇りを持っている姿、

見学申込時に記した『会社見学のキッカケ』欄に
「ペンギンが好きで南極のゴミ問題を解決したいから
 見学希望(だいぶ要約)」と書いたことを、
見学案内人のエミリーさんが把握してくれていて
私に興味を持ってくれたこと…、


全てに温かみを感じた。


こういう会社が日本にあることを知れて誇りに思う。



今回の

『石坂産業』による見学会の感想は

イチ個人の感想に過ぎない。


参加者によって

印象に残るものは全く違うだろう。


もし見学会に興味を持ったなら、

一度は足を運んで頂ければと思う。


石坂産業 関連ページ


【石坂産業 公式ホームページ】


【各種見学会 詳細】


【石坂典子氏 著書】
『絶体絶命でも世界一愛される会社に変える! 二代目女社長の号泣戦記』
『五感経営』
『どんなマイナスもプラスにできる 未来授業』


ミヤザキ ケンスケ氏によるこの地域の象徴を色鮮やかに描いた壁画。見学路沿いで見ることができる。



さいごに。


今回、見学をした理由は、

前ペンで記した

『南極のゴミ回収プロジェクト』を立ち上げるためだ。


私自身が産廃業者となり、

ゴミ分別や重機オペレーターのスキルを身につけ

南極調査隊の環境保全担当を経て
(通過点とするにはおこがましいけれども)、

南極ゴミ回収プロジェクトを世界各国の有志と一緒に実現させる。



石坂産業のように器の大きい会社に身を置けたなら、

上記の夢も実現できるんじゃないかと想いを馳せる。


正直、今現在では産廃業に私が身を置くのか

まだわからない。


南極への道筋も私個人が思いついたに過ぎず、

他の道もいくらでもあるとは思う。


すでに南極に行かれた方で

「こんな方法もあるよ」など情報があれば教えて欲しい。
(純粋に体験談も大歓迎!)


また、産業廃棄物業社の方で、

「うちだったら協力できるよ」なんていうオファーも最高に嬉しいです。


私はまだまだ無知で想いだけがある

ただのペンギン好き。


ただただ、

ペンギンのためにできることを

常に模索をしている。


最後まで読んで下さりありがとうございました!


起世美のX(旧Twitter)


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