静かにするのが「自習」とは限らない
「自習の時間なんだから。静かにしましょう。」
と、当たり前のように言う人がいます。しかし、私はそれは半分正解で、半分まちがいだと思っています。
だって、誰にも質問できず(学習支援を受けられず)ぼーっと時間をすごしたり、問題が解けなくて、突っ伏して寝てしまう生徒だけが、いつも注意されるのは違うと思うからです。
例えば、「今日、自習の時間はどんな勉強・課題をこなしてもOK!」
という条件で自習を始めたとします。
#本来 、自習とは生徒自身でやることを決めて取り組むもの
#教員が課題を指定したり 、プリントを作って❝やらせる❞ものではない。
そうなれば、友達と問題を一緒に解いたり、一人一台端末を使ってネットで進学したい高校について調べる生徒も現れるでしょう。
そんなとき、「私は静かに問題集を解きたいのに!教室がうるさい!」と不満を漏らす生徒がでたとします。でも、それって考えようによっては…
静かに自習をしなかった生徒の❝配慮不足❞ではなく、その環境でもできる課題を選ばなかった生徒側の❝配慮不足❞とも言えませんか?
なぜなら、「どんな勉強・課題をこなしてもOK!」という自習環境である以上、ある程度の会話や騒音が出ることは予想できます。そのうえで、実行可能な課題をチョイスするのも、大切な「生きる力」と私は考えるからです。
もちろん、自習の時間に騒いで良い!とは言いません。
私の主訴は、静かに黙って黙々とするのだけが自習のスタイルじゃないでしょう。ということ!
#こういう考え方も 、あっていい!
もし、本当に自習時間の満足度を高めたいなら・・・
中学校では、学年一斉で自習をする日が年に何度かあります。
#学総大会の日 (運動部の市内大会)
#定期テスト直前の学活
#終業式直前 、学年まかないの時間割の日
静かにコツコツ自習したい人向けに、❝空き教室❞を一つ提供して全クラスから希望する生徒が集まる部屋を用意するのはどうでしょう?
そしてある程度、わいわいやりたい人だけが、自分のクラスに残れば良いのです。そういう、住み分けをするのも、全然アリだと思います(^^)/
by kiyomi(カボス)🍊