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怒涛のインターン1日目

前回、息子の本気具合を確かめるために「自分への誓約書」を作成してもらった。そして、その日から起業家おかんと息子の起業塾が始まった。まだ、学生なのでインターン生として、おかんの事業を学ぶこととなった。この記事では、
「怒涛のインターン1日目」をレポートしていく。

怒涛のインターン1日目

まずは、インターンとしての準備は......。スーツはある。名刺はつくらなあかんなあ。肩書はインターン?まてよ......。おかんと同席やったら身内とバレバレやなあ。

身内は良くも悪くも目立つ。弟を入社させたときも身内と分かった段階で、お客様が気をつかってくれる。下駄を履いたようなものだ。これが2代目の特権かもしれないが、ビジネスの厳しさを知らずに進む。

2代目起業家のメリット・デメリット

一営業マンであれば、経営者層に会えることもなく、仕事をもらうまでには、人間関係の構築から始めないといけない。しかし2代目は経験がなくても進む。良いのか?悪いのか?弟の場合は失敗だったと思う。自分が出来るようになると姉のやり方や効率が悪いだのと批判してきた。「一から自分で起業してみろ!」と突っ込みたくなる。人脈、お金、技術、サービス、社員、すべてを一からするのは、そんなに簡単ではない。だから息子には甘やかさず、自分で道を切り開くことにさせる。

まずは名刺交換の練習から

名刺を持ったことがない、息子は名刺ケースから名刺を出すのもオタオタしていた。よくありがちな名刺交換で向きを自分向けに渡すことがある。やはり息子も分からなかった。

「考えたら当たり前でしょ!!」は通じない。一つひとつ確認しながら進めることとなる。まあ多くの大学生はこんなもんやなあ。大手だったら研修でみっちり教えるのだろうが、中小はその都度、OJT(※)で教えていくのだが、きちんと教えないといい人材に育たない。子育てと一緒である。

※OJT(On-The-Job Training)とは?
実際の職務現場において、業務を通して上司や先輩社員が部下の指導を行う、主に新入社員育成のための教育訓練のこと。(引用元リンク

起業家おかんは名刺交換でも、ビジネス目線チェックが入る。長年色々な企業と名刺交換をしていると名刺交換だけで、企業の規模感や会社が大事にしていること、その人のポジションやビジネスセンスが分かる。恐ろしいほど名刺で企業が何を大切にしていて何を表現したいか?名刺の印刷やデザインで大体が判断できる。
機会があれば後日まとめようと思う。

飲み会は人間性が出る最大の場所

企業活動の多くは接待や飲み会を通して人間関係を構築している。いわゆる飲みニケーションだ。時にはゴルフだったりするが、ゴルフをする人は一日ゴルフを一緒に回るとその人が分かるという。スコアをごまかす人。人の失敗をイライラする人、自分はすごいと褒められたい人、プレーの技術を得意気に披露する人......。

様々な人間性がでる。それと同じく飲み方でも性格はでる。割り勘にずるい人、食べることに執着する人、周りと歩調を合わせない人、自分のことばかりしゃべる人、人のうわさが好きな人、やたらはしゃぐ人、下ネタが好きな人。
飲み会はお酒が入る分、ゴルフよりずっと性格がでる。

飲みの席での人間ウォッチング

起業家おかんは絶対に見逃さない。飲みの席での人間ウォッチング......。
起業家おかんはゴルフはあまり得意でないので、ほぼ飲みニュケーションで人脈を広げてきた。ビジネスだから酔っ払ってはいけないのだ。楽しくお酒は飲むが、呑まれてはいけない。飲んだ時に本音がポロっと聞け、酔っ払ったとき人はどんな事をするのか?その人の価値観や人間性をみることができる。本当に職業に関係なく人格を知ることができる。それを見極めるのが「飲みニケーション」なのだ。

果たして、息子は卒なく「飲みニケーション」ができるのだろうか。起業家おかんは、黙って息子の動きを見ることにした。その結果......。

(次回につづく)


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